【2月16日】備え
- 公開日
- 2021/02/16
- 更新日
- 2021/02/16
Kのつぶやき
西日本新聞(2月16日付)に、13日夜に起きた地震での被害の状況が載っていました。福島県では、被災した住宅が1410棟(一部破損)、宮城県では186棟とのこと。また、東北新幹線は、全線復旧まで10日前後かかる見通し。さらに、今回の地震による負傷者は、10県で157人と発表されていました。この地震は、すでに発表されているように、東日本大震災の余震であり、ある専門家は「少なくとも今の状態は今後10年は続くと考えている」と引き続き警戒を呼びかけています。約55キロと震源が深く、大津波を起こすほど海底が変形しなかったために、大きな被害とはならなかったとのこと。しかし、震源付近の地震活動が活発であるため「今後の余震によっては、高い津波が発生する可能性がある」と地震調査委員会の平田直委員長は述べたそうです。また、社説には次の内容が載っていました。
その時期だけでなく、強さや規模においても「あの日」を想起させるには十分だった。今後もさらなる警戒が必要だ。福島県沖を震源とする大きな地震が13日夜、東北を中心に東日本を襲った。福島、宮城両県で最大震度6強を観測した。宮城県の石巻港では高さ20センチの津波も観測された。
東日本大震災から来月で10年を迎える被災地では、今も復興や生活再建に向けた取組が続いている。「3.11」に向けて犠牲者の鎮魂行事の準備に追われている人も多い。さらに今は新型コロナウィルスとの闘いのさなかでもある。
10年前の大地震の余震だという。震源一帯では海洋プレートが大陸側に潜り込み、数百年周期で津波を伴う大地震を発生させている。地球の活動にとって10年という年月は「一瞬」とも呼べないほど短く、人間が考える「節目」とは無縁だ。
時の経過に伴い、備えが甘くなっていないか。福岡沖地震や熊本地震を経験した九州の私たちにも、改めて警鐘となったと受け止めたい。今後も当分、同規模の地震に注意が必要だ。30年以内に大津波を起こす地震発生の可能性も引き続き高いとみられている。・・・(後略)
新型コロナウィルスのことで私たちは、頭がいっぱいかもしれませんが、自然は待ってはくれません。目の前に流れるニュース映像に、自分の目を疑った東日本大震災から10年が経とうとしている今、私たちは再度、「備え」について真剣に考えるべきなのだと思います。熊本地震のときだって、「熊本であんなに大きな地震が・・・」とみんな驚き、心を痛めました。「私だけは大丈夫!」「ここだけは大丈夫!」、そんなことは決してありません。いつ、どこで、どんなことが起きるかなんて誰にもわかりません。「備え」ていてもすべてを防ぐことはできませんが、それでも「備え」ることを改めて教えてくれた今回の地震なのだと思います。社説の中にある「地球規模での10年なんて、ほんの一瞬でしかない」という言葉を目にすると、人間なんて地球の歴史からしたら本当にちっぽけな存在なんだと思います。しかし、それでも私たちの命は限りなく尊いと思います。地球や宇宙の歴史からしたら、たとえ一瞬であったとしても、その一瞬を大切にかけがえなくまっとうしたいと思います。困難なときだからこそ、今まで以上に、一人一人が思いやりの気持ちをもって生活しなければならないと思います。
「きびしい」ときだからこそ、「備え」をしながら「やさしい」心で過ごしたいものです・・・