学校日記

【2月26日】職業人に学ぶ

公開日
2021/02/26
更新日
2021/02/26

Kのつぶやき

 今日1・2年生は「職業講話」の取組が行われていました。キャリア教育の一環としての活動です。本来は、講話をしていただくすべての方に子ども達へ向けて直接話していただく予定でしたが、コロナ禍のため、外部の方についてはオンライン、または、事前にビデオに収録したものを視聴する形で実施しました。(写真の講師は上から、熊本放送の糸永さん、御陵中図書司書の杉さん、ベネッセの松本さんです)
 そもそもよく聞く「キャリア教育」とは何か?文部科学省が出している資料によれば
「キャリア教育とは、一人一人の社会的・職業的自立に向け、必要な基盤となる能力や態度を育てることを通して、キャリア発達を促す教育」
 と書かれています。「ん?、じゃあ、キャリア発達って何?」となりますよね。これについてはこう書かれています。
「社会の中で自分の役割を果たしながら、自分らしい生き方を実現していく過程を“キャリア発達”という」
 すなわち、キャリア教育は、望ましい職業観や勤労観を身につけさせるだけでなく、よりよい社会を実現するために、自分の役割を自覚し、よりよく生きていくための教育であるということです。

 ちなみに、厚生労働省の資料には、「キャリア」についてこう書かれています。
 本来キャリアとは、就職・出世・現在の仕事等の結果を指す言葉ではなく、働くことに関わる「継続的なプロセス(過程)」と、働くことにまつわる「生き方」そのものを指しているのです。つまり、「キャリアを積む」ということは、この仕事の経験を積むという事だけではなく、その仕事に取り組むプロセスの中で、身につけていく技術・知識・経験に加えて、人間性を磨いていくこと、そしてプライベートも含めた自分自身の生き方を磨いていくことなのです。

 少し難しい話をしてしまいましたが、学校では、これから予測が難しい未来へ向けて、子どもたちが、自分自身についてよく理解し、よりよく生きていくための様々な力をしっかりと身につけさせていきたいと考えています。通常の教科の授業はもちろんのこと、道徳科、学級活動、総合的な学習の時間、行事等すべての教育活動を通して取り組み、それぞれの「自分らしい生き方」について考えさせていきたいと思います。
 今回の職業講話を聞き、子ども達が働くことの意義ややりがい、身につけておくべきこと等を、それぞれの職業人の方から学び、自分自身を振り返りつつ、これからの意欲づけになればと思っています。保護者の皆様におかれましても、「働くこと」や「生きがい」「生きていく上で大切なこと」「子ども達への願い」などについて、お子様と話していただければ幸いです。