学校日記

【2月25日】持続可能な社会へ

公開日
2021/02/25
更新日
2021/02/25

Kのつぶやき

 今日は、3年3組の社会科において「SDGs(エス・ディ・ジーズ)」を取り扱った授業が行われていました。以前の学校便りでも一度紹介したことがありますが、「SDGs」は、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。最近では、テレビなどでも頻繁に取り上げられるようになり、ご存じの方がほとんどだと思います。これは、2015年の国連サミットで採択された、世界で2030年までに達成するために掲げた17の目標です。
 1貧困をなくそう 2飢餓をゼロに 3すべての人に健康と福祉を 4質の高い教育をみんなに 5ジェンダー平等を実現しよう 6安全な水とトイレを世界中に 7エネルギーをみんなにそしてクリーンに 8働きがいも経済成長も 9産業と技術革新の基盤をつくろう 10人や国の不平等をなくそう 11住み続けられるまちづくりを 12つくる責任つかう責任 13気候変動に具体的な対策を 14海の豊かさを守ろう 15陸の豊かさも守ろう 16平和と公正をすべての人に 17パートナーシップで目標を達成しよう
 の17の目標と169の具体的な目標(ターゲットという)から構成されています。

 今日の社会科の授業では、ユニセフが発行している「私たちがつくる持続可能な世界」というパンフレットを使用していました。17の目標のうち、自分が優先的に取り組んでいきたいと思う項目を3つ選んで、その理由を記述するという内容でした。子ども達は、友達とディスカッションしながら、真剣に考えていました。「どれも大事じゃない?」「迷うね」「やっぱり、これのほうが今は大事かな?」などと話しながら自分なりの順位を決めていました。子ども達が言っていたように、どれが一番大事はもちろんありません。どれも大切なことなのです。まずは、自分事として興味を持つこと、そして自分ができることを探して実践していくことが始まりだと思います。ユニセフの資料の最初にはこう書かれています。
 「貧困、紛争、テロ、気候変動、資源の枯渇・・・人類はこれまでになかったような数多くの課題に直面している。このままでは、人類が安定してこの世界で暮らし続けることができなくなってしまうと言われている」

 自分だけが幸せ・・・、自分さえよければ・・・では、17の目標は決して達成することはできません。ですから、地球規模で、世界中の人が取り組んでいかなければならないことなのです。先に述べたように、テレビやマスコミでも多く取り上げられていますし、多くの企業や会社がSDGsの取組を推進しています。
 来年度から、中学校は新しい学習指導要領に則った学校づくりを進めることになります。その中にも「持続可能な社会の担い手を育てる教育」の重要性が述べられています。ですから、御陵中学校でも目先のことだけにならないように、「環境」「社会」「経済」「文化」「教育」などにおける様々な課題に気づき、解決の方法を考え、他と協働し、継続して取り組んでいけるような子ども達を育てていく授業づくりを推進していきたいと考えています。ぜひ、ご家庭でも、SDGsについて、お子様とお話していただく機会をつくっていただけるとありがたいと思います。

 ちなみに2年前、ある公立高校の推薦入試合格内定者(中学3年生)への課題は、「SDGsの中で、あたなが関心を持った内容について、自分の考えを1600字以内でまとめなさい」だったそうです。みなさんなら、どんなことを書かれますか?