学校日記

【3月5日】人間のプロ

公開日
2021/03/05
更新日
2021/03/05

つぶやき

 2011年に亡くなられましたが、プロゴルファーの杉原輝雄さんという方をご存じですか?その存在感の大きさから、日本プロゴルフ界のドンと呼ばれて、「永久シード権」獲得者でした。
 1・2年生がキャリア教育の取組の真っ最中なので、今日も『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』から、杉原さんの言葉を載せたいと思います。

 私は、人は皆、生まれたときから“人間のプロ”になるという使命を担っているのではないかと考えている。人間であれば心があるのだから、挨拶もするし、相手への思いやりも当然持つことだろう。何も特別なことは必要なく、当たり前のことを当たり前にできるようになれば、その人は人間として立派なプロなのだ。
 ゴルフに限らず、その世界の上位クラスで活躍する人は一流の素質か、それに近いものをもっている。しかし、人間として一流でなければ、その人の値打ちは半分以下になってしまう。人間のプロ。病気や年齢の壁に立ち向かい、自らに挑み続けることもその条件の一つであると思う。

 杉原さんは、こんなことも言ってあります。
 「その日の調子がよかろうが悪かろうが、目の前にある一打一打を一所懸命に打たなければいけない、ベストを尽くさなければいけない。ゴルフは努力をしさえすればいい結果が得られるものではないが、どんな時でも一所懸命に取り組んでいないと、よい結果に繋がりにくい。その時その時において常にベストを求められるのは、人生でも同じ。」
 このような杉原さんの信念が、50年という長きにわたり、プロとして活躍する源だったと思います。杉原さんだけでなく、様々な世界の一流の方が、「人間力」の大切さを伝えています。素質や能力もありますが、本当のプロ、超一流の人は皆、「人間力が高い」「人間性が素晴らしい」とよく言われます。

 一流の職業人となるためには、御陵中が大切にしている「あいさつ」や「掃除」、「感謝や思いやり」「目配り・気配り・心配り」など、人として大切なことを日々心がけ積み重ねていくことが必要なのだと思います。