学校日記

【3月18日】誰かのために

公開日
2021/03/18
更新日
2021/03/18

Kのつぶやき

 『思い出すだけで心がじんわり温まる50の物語』という本の「おわりに」の一部を載せます。

 スキーで転倒して首の骨を折る重傷を負い、一命はとりとめたものの全身麻痺になってしまった中学校の先生、腰塚勇人さんの言葉です。
 一度は絶望し、自殺まで考えた腰塚さん。しかし、家族、友人、そして、生徒たちの支えによって生き続けることを選びます。そして、自分は「生きている」のではなく、「生かされているんだ」と気がついた腰塚さんは、奇跡的に回復して社会復帰をするにあたって、「これからの命の使い方」として、「5つの誓い」を立てたのです。それはこんな誓いでした。
「5つの誓い」
◆口は人を励ます言葉や感謝の言葉を使うために使おう・・・
◆耳は人の言葉を最後まで聴いてあげるために使おう・・・
◆目は人のよいところを見るために使おう・・・
◆手足は人を助けるために使おう・・・
◆心は人の痛みがわかるために使おう・・・
 現在、腰塚さんは命の大切さを伝える「命の授業」という講演活動を続けています。生きていることは、「当たり前」ではありません。どうか、命を大切にしてください。そして、命の時間を自分のためだけでなく、誰かのために使ってみてください。そのときに、あなたの幸せは無限大になります。

 大けがをして、一時は人生に絶望した腰塚さん。それを乗り越えられたのも、周りの人のおかげだと話されています。周りの人たちの支えや励ましにより「自分は一人ではない」ということを実感され、そして、生きていることのありがたさを改めて知ることができた。その経験と感謝の気持ちを伝えたい、誰かのためにもっと役に立ちたいと全国で講演活動を続けられています。腰塚さんの5つの誓い、私も改めて心がけたいと思います。