【4月21日】感謝力
- 公開日
- 2021/04/21
- 更新日
- 2021/04/21
Kのつぶやき
東海大学付属福岡高校校長の津山憲司先生の本年1月1日のブログに素敵な内容が書かれているので抜粋させていただきます。
感謝、すなわち「ありがとう」の反対語は、どんな言葉だと思いますか。そう「あたりまえ」でした。「ありがとう」の反対語は「あたりまえ」なのです。昨年は、本当に1年を通して、「あたりまえ」ではない日常を過ごしたのではないでしょうか。今年もまだまだコロナの影響は続きそうです。だからこそ、「あたりまえ」ではない、むしろその反対の「ありがとう」という感謝の気持ちの大切さがみにしみたのではないでしょうか。
「学校へ行くのもあたりまえ」「授業を受けるのもあたりまえ」「部活動もあたりまえ」「試合や公式戦をするのもあたりまえ」「行事するのもあたりまえ」「友達とお弁当を食べるのもあたりまえ」
そんな日常のあたりまえが、あたりまえではなくなり、ありがたく思えたのではないでしょうか。ごくごくあたりまえの日常に、感謝の気持ちを持つことの大切さを、改めて考えさせてくれる機会です。朝起きて学校に行く、友達と語りあえる、勉強ができる、ご飯が食べられる、あたたかい布団で寝られる、そんなあたりまえのことに感謝することが、実は人を大きく、美しく、そして強く成長させるものだと思っています。人生いろんなことが起こります。思いもしなかったこと、自分ではどうしようもできない苦しいこと、悔しいこと。やるせないこと。でもね、どんなときでもやっぱり「感謝」の気持ちを忘れたら絶対にあかんのじゃないかなって私は思っています。どんなときでも感謝する気持ちをもつことが、人を大きく、美しく、そして強く成長させると思います。
野口嘉則さんの著書『心眼力』の中には、「感謝力」について次のような内容のことが書かれています。
「幸せは、求めるではなく、今ここに見いだすものである」。幸せを決める決定的な要因は、外的要因ではなく、私たち自身の心の在り方である。今ある幸せに感謝できない限り、どんなに外的要因が満たされても、新たな不満が生まれて、本当の幸せを味わうことができない。そこで大切なのが「感謝力」。感謝力とは、今ある幸せに気づき感謝する能力。感謝力の高い人は、平凡な日常であっても、辛いことや困難なことに出会っても、それによって成長できることに喜びを見いだし感謝することができる。つまり、感謝力の高い人にとっては、毎日がありがたいことだらけである。感謝の極意は、当たり前のことを「ありがたい」と感謝すること。「ありがたい」とは、漢字では「有り難い」と書き、「あることがむずかしい、めったにない」という意味。当たり前だと思っていたことを、「有り難い奇跡だ」ととらえなおしたときに、感謝の気持ちが湧いてくる。私たちは、有り難い奇跡に囲まれている。このことに気づく能力が感謝力であり、それによって私たちは本当の幸せを今ここに見いだすことができる。
どちらの方も、同じようなことを述べてあります。私は、このひとりごとにも何度も書かせていただきましたが、コロナ禍で当たり前のことが当たり前でなくなり、当たり前の大切さや素晴らしさを改めて知る機会になったと思っています。まだまだ、コロナ禍は続きそうですが、今できることに感謝し、今あるものに感謝し、今自分の支えてくれる人に感謝することが何より大切なのだと思います。
「感謝力」のある人は、誰にでもきちんと挨拶ができる人だと思います。どんな小さなことにも感謝をし、あたたかい「ありがとう」が言える人だと思います。そして、誰かのために役に立ちたいと自ら行動できる人だと思います。まだまだ「感謝力」の足りない私は、お二人の言葉を読みながら、もっと努力しなければと思うのです。