学校日記

【5月12日】ことばの力2

公開日
2021/05/12
更新日
2021/05/12

つぶやき

 昨日の「体育祭延期」の報告から一夜が経ち、まだ一部学級閉鎖等もあり心配な状況ではありますが、登校している子ども達は、今朝も元気にあいさつをしてくれました。また、授業態度も大変よく、真剣に学習に取り組んでいます。気持ちの切り替えをして、今までの取組で学んだことをしっかりと日常生活に活かしてくれています。本当に素晴らしい子ども達です。

 さて、昨日のひとりごとは「ことばの力」というタイトルでした。「ことば」に関連して、『心眼力』という本に、「言葉力を鍛える」ことについて書かれたものがありますので、抜粋して載せさせていただきます。

 子どものころの私は、テレビ番組で時代劇を見るたびに、「腰に刀を差した武士たちが歩き回っていた時代は、さぞや物騒な時代だったに違いない」と思っていました。ですが実際は、武士が日常生活で刀を抜くことはめったになかったそうです。それは彼らが、刀というものの影響力をよく知っていたからです。つまり、「刀は傷つけるだけでなく、人の命をも奪いうるものだ」ということを自覚していたのです。
 私たちは日常生活の中で言葉を使いますね。その言葉が私たちの人生にどのくらい影響を与えているかを意識していますか?言葉は、私たちの人生を豊かにする力ももっているし、私たちの感情を左右したり、他人を傷つけたりする力ももっています。ですから、武士が刀の影響を自覚していたように、私たちも言葉の影響力を自覚して使う必要があるのです。
 「人間は自分の言葉に洗脳される動物だ」と言われますが、あなたが発する言葉はあなたの潜在意識に浸透していって、あなたの考え方に大きく影響を与えているのです。
 いつも攻撃的・批判的な言葉を発していると、考え方も攻撃的・批判的になって、戦う人生になってしまいます。いつも悲観的な言葉を使っていると、何事にもマイナス思考で考えるようになり、人生に対して消極的になってしまいます。逆に、いつも明るい言葉や感謝の言葉を言うようにすれば、プラス思考の回路が定着して、前向きな生き方ができるようになるのです。
 あなたの考え方のパターンは、あなたの潜在意識に定着しているものなので、意識しただけでは、すぐに変わらないかもしれません。ここで、突破口になるのが言葉です。まず言葉から変えていくようにすればいいのです。思考パターンはすぐに変えられなくても、言葉は意識することで変えることができるのです・・・

 このあと、著者は言葉を変えていく具体的実践方法として、(1)“否定形”より“肯定形”、(2)“被害者的言葉”より“主体的言葉”、(3)“悪口”より“ほめ言葉”の3つを挙げています。
 (1)については、「頑張らないと結果がでない(否定形)」より、「頑張れば結果が出る(肯定形)」と言えば、「頑張って結果を出している自分」をイメージできるのではないか。また、「どうしてうまくいかないのか?」ではなく「どうしたらうまくいくか?」というほうが、うまくいくイメージができてワクワクする。
 (2)については、会社に行くときに、「今日も会社に行かなくちゃいけない」と言うと、自分が被害者のような気持ちになり、さらに愚痴や不平も言いたくなる。それよりも「今日も会社に行くことを私は選ぶ」と言うと主体的な発想に変わる。
 (3)については、人の問題点や欠点に注目し悪口ばかり言っていると、自分自身のことも問題点や欠点ばかりに焦点が集まる。そのことで、劣等感や自己嫌悪に悩まされる。それよりも、人の美点や長所に焦点をあて、ほめ言葉をたくさん使う。本人がいないところでも遠慮せずにその人のことをたくさんほめる。そのことで、自分自身もいいところに焦点がいき、自分を好きになる。
 さらに、「してあげる」より「させていただく」。また、「ありがたい」や「ありがとう」を口癖にすることも有効であると書かれています。
 
 これらのことをすぐに、そしてすべてできるわけではないとは思いますが、言葉の力が大きいことは私たちはわかっていると思います。少しでも、自分が使う言葉を変えつつ、思考を変えていくことができれば、今まで以上に、より前向きな生き方ができるのかもしれません。また、人を元気にする言葉、勇気を与える言葉、幸せな気持ちにする言葉をたくさん言うことができれば、たくさんの人を笑顔にすることができるのだと思います。
 今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。