学校日記

【5月14日】主体的に・・・

公開日
2021/05/14
更新日
2021/05/14

つぶやき

 毎日毎日、福岡県はもとより全国、そして世界の新型コロナウイルス感染症拡大の状況が伝えられています。各学校においても、いつ、休校や学級閉鎖等になるかがわからない厳しい状況です。これからも、学校・家庭・地域等で連携し、感染症対策を十分に行いながら、授業をはじめとする様々な取組を進めていきたいと思います。

 さて、スティーブン・R・コヴィー(1932年10月24日〜2012年7月16日)の著書『7つの習慣』には、成功への秘訣としての7つの習慣が詳しく書かれています。その中の第1の習慣には「主体的である」ことについて書かれています。これは、本校の教育目標『自律貢献』にも関わるし、この本の中でもすべての習慣の基礎となるのが、この第1の習慣であると述べられています。ちなみに、この本でいう習慣とは「知識・スキル・意欲」の三つが交わる部分をさしています。知識は、何をするのか、なぜそれをするのかという問いに答える理論的な考え方、スキルはどうやってするのかを示し、意欲は動機であり、それをしたいという気持ちを表します。第1の習慣「主体的である」の中に私が改めて考えさせられた部分がありましたので、抜粋して載せます。

 私たちは自分の身に起こったことで傷つくのではない。その出来事に対する自分の反応によって傷つくのである。もちろん、肉体的にも傷ついたり、経済的な損害を被ったりして、つらい思いをすることもあるだろう。しかしその出来事が、私たちの人格、私たちの基礎をなすアイデンティティ(自分らしさ)までも傷つけるのを許してはいけない。むしろ、つらい体験によって人格を鍛え、内面の力を強くし、将来厳しい状況に直面してもしっかりと対応する自由を得られる。そのような態度は他の人たちの手本となり、励ましを与えるだろう。

 苦しいことつらいことが起きても、自分の人格を否定したり、自暴自棄になったりせず、前向きに考えそれを乗り越えていくことで、人として「成長」する。要するに、何かが起きたときにマイナスの反応ばかりをするのではなく、常に自分の価値観をしっかりと持ちつつ主体的に行動(身勝手な行動ではない!)していくことの大切さを述べています。今週のひとりごとに載せた「ことばの力」「非認知能力」にも通じることが書かれています。
 現在、新型コロナウイルス感染症拡大をはじめとする様々な課題がありますが、それでも私たちは、しっかりと課題と向き合い、共に考え協働し、この困難を乗り越えていかなければなりません。まさに、一人一人がよりよい社会の創造へ向けて、「主体的」に考え、自律した行動をしていくことが今、一番必要なのだと思います。