学校日記

【5月19日】奇跡=才能×努力×感謝力

公開日
2021/05/19
更新日
2021/05/19

Kのつぶやき

 『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』から 、59歳だった2000年に、史上2番目の年長で日本プロゴルフ協会(PGA)主催のプロテストに合格するとともに、史上最年長でPGAのゴルフインストラクター資格を取得した古市忠夫さんの言葉を載せます。

『感謝は人の心を大きく、美しく、強くする』
 最近、なんで俺がこんなありえない人生を歩んでいるんだろうと考えた時、「奇跡を起こす方程式」を思いついたんです。
 「奇跡=才能×努力×感謝力」
 才能や努力ではプロテストを受ける二十代の若者にはかないません。しかし、感謝力だったら負けない自信がある。
 阪神・淡路大震災に遭うまでは、どんな状況でも不撓不屈[ふとうふくつ]で頑張ることのできる人が勇者だと思っていました。でも、真の勇者は頑張れることへ感謝できる人なんですね。才能と努力だけで栄光をつかみにいくと、うぬぼれるから怖いのです。最後の一打で手が届かなかったりする。だからプロテストを見ていても、通る、通らないというのは大体分かります。どこで見極めるかといえば、まず、感謝力が強い人はきちんと挨拶します。こっちが一礼して「おはようございます」と挨拶しているのに、首だけでペコッとかいうのは挨拶ちゃうで。それから歩き方。大地を踏みしめて、胸を張ってスーッと歩ける人は通ります。どんなにミスをしても、頑張れることへ感謝できる人はオドオドしない。人生は最後の最後までわからない、というのが私の持論です。
 私たちは震災であまりにも多くのものを失いました。しかし、それによって大切なのは物ではなく、お金でもなく、地位や名誉でもない。人の愛であり、優しさであり、人を思いやる心であり、積極的な心だと分かった。そのおかげで今は夢のような人生を歩んでいる。人生、何がピンチで何がチャンスか、その時点では判断できないと思うんですよ。でも、どんな時でも正直に、悔いなく、感謝の心を持って生きると、ものすごいパワーが生まれて奇跡を起こしてくれる。それは誰が起こしてくれるのか?周りの人です。自分の力では奇跡は起きません。・・・(中略)・・・感謝は人の心を大きく、美しく、そして強くします。いくらゴルフが上手でもプロにはなれません。強い人がプロになるんです。そして強い人はいつも周りの人に感謝している。だからますます強くなる。いろいろなプロの姿を見てきて、そう思いますね。

 4月21日のひとりごとにも「感謝力」について載せました。当たり前に感謝する。今、頑張れることに感謝する。いま、「生きている」ことに感謝する。そしてそれは、たくさんの人のおかげで「生かされている」。心底そう思い続けて努力し続けることが「成長」そして「成功」への秘訣だということです。コロナ禍で、苦しいこと、悩ましいこと、きついことも多いですが、それでもなお、「感謝」の気持ちを忘れず、前を向いて頑張っていきたいと思います。