【6月2日】人のせい?自分のせい?
- 公開日
- 2021/06/02
- 更新日
- 2021/06/02
Kのつぶやき
週末からたいへん天気がよく、昨日の大野城市の最高気温は31度を超えたようです。緊急事態宣言は今月20日までに延長され、引き続きの新型コロナウイルスへの感染症予防対策とともに、熱中症にも十分に気をつけながらの教育活動となります。子どもたちの「学び」を止めないように、ご家庭と連携しながら取り組んでいきたいと思います。どうぞ、よろしくお願いいたします。
さて、昨日のひとりごとには、花巻東高校野球部の佐々木洋監督の『運気をあげるための4つのポイント』を載せました。今日も『運』に関するお話です。上智大学名誉教授の渡部昇一さんという方が、小説家である幸田露伴氏(小説家1867年〜 1947年)のことを紹介しています。
幸田露伴は、人生における運を大切に考えています。運というと他に依存した安易で卑俗な態度のように思われがちです。だが、露伴の言う運はそんなものではありません。その逆です。
露伴は人生における成功者と失敗者を観察し、一つの法則を発見します。露伴は言います。
「大きな成功を遂げた人は、失敗を人のせいにするのではなく自分のせいにするという傾向が強い。」
物事が上手くいかなかったり失敗してしまった時、人のせいにすれば自分は楽です。あいつがこうしなかったから上手くいかなかったのだ・・・あれがこうなっていなかったから失敗したのだ・・・物事をこのように捉えていれば、自分が傷つくことはありません。悪いのは他であって自分ではないのだから、気楽なものです。だが、こういう態度では、物事はそこで終わってしまって、そこから得たり学んだりするものは何もありません。
失敗や不運の因を自分に引き寄せて捉える人は辛い思いをするし、苦しみもします。しかし、同時に、「あれはああではなく、こうすればよかった」という反省の思慮を持つことにもなります。それが進歩であり前進であり向上というものです。失敗や不運を自分に引き寄せて考えることを続けた人間と、他のせいにして済ますことを繰り返してきた人間とでは、かなりの確率で運のよさがだんだん違ってくる、ということです。
・・・(中略)・・・
幸運不運は、気まぐれや偶然のものではありません。自分のあり方で引き寄せるものなのです。
「失敗をしたら必ず自分のせいにせよ」
露伴の説くシンプルなこのひと言は、人生を後悔しないための何よりの要訣(物事の最も大切なところ)です。
これを読むと自分を反省させられます。上手くいかないときに人のせいにする。外へ外へと原因をもっていき、「自分は頑張ったのに・・・」と自分を守ることに終始する。それがある意味楽なのです。しかし、それでは自分の成長にも繋がらないし、結局は得るものもないということになります。花巻東高校の佐々木洋監督も「“運”とは日頃の心がけにより引き寄せるものだ」と言われているし、またある別の方も「“運”というものは勝手に転がっているものではなく、努力を積み重ねている人、しっかりと志をもって粘り強く取り組んでいる人に舞い込んでくる」と話されています。
昨日も言いましたが、やはり日頃の心がけ、姿勢が大事だということですね。