今日は「七夕」です。七夕について「じゃらんニュース」から抜粋します。

　七夕とは、織姫さまと彦星さまが天の川を渡って、1年に1度だけ出会える7月7日の夜のこと。この日には、短冊に願い事を書いて、笹竹に飾り付けます。かつては旧暦の7月7日だったので、現在でいうところの8月上旬〜下旬ごろになります。現在では、梅雨の時期となるので、天候が悪ければ「天の川」も見えないのですが・・・月の動きに基づく旧暦の7月7日ごろは、必ず半月で、その月も22〜23時ごろには西に沈むため、夜半には天の川がよく見える日だったようです。
　七夕のお話は、中国古代の民間伝承がもとになっています。織姫と彦星は、中国風だと織女（しょくじょ）、牽牛（けんぎゅう）。ちなみに韓国やベトナムにも七夕があります。日本には、奈良時代に宮中儀式として伝わり、織姫が機（はた）織りの上手な働き者だった…という内容から、手芸や裁縫の上達を願う風習につながりました。星に願い事をする原型はここから始まっています。
　時代が下って江戸時代になると、七夕は「五節句」の一つとされ、幕府公式の祝日でした。寺子屋などでは紙の短冊に願い事を書き、読み書きの上達を願ったようです。鳥居清長が1795年ごろ描いた浮世絵には、いろんな形の短冊が描かれていますね。
　ちなみに七夕と書いて「たなばた」と読むのは、日本では古来、神事などに使う高貴な布を織る行為をたなばた（棚機）と呼んでいたため。本来なら「しちせき」と読む外来語に、「たなばた」という大和言葉を当てたようです（他にも諸説あります）。
　
　皆さんは、どんな願い事をされますか？

　さて、『親が偏差値思考をやめれば不思議なほど、わが子は伸びる』という本の中に「新時代入試突破のカギは非認知スキルにあり」ということが書かれています。「非認知スキル」とはこの本によると、「ペーパーテストやIQ試験などでは測ることができない、想像力や好奇心、コミュニケーション能力や他者と協働する姿勢など、人間の個性や性格のような要素まで含んだ数値化することが難しい資質のこと」、まさに何度も紹介した「非認知能力」のことです。新時代の入試等については、次回お伝えするとして、この本の著者が所属する「日本アクティブラーニング協会」では、この能力を「THE 25 SOFT SKILLS」として体系化しています。25の要素とは
・洞察力　・多角的な視点　・好奇心　・社会的な知　・想像力　・熱意　存在感　・ユーモア　・豊かな表現力　・判断力　・勇敢さ　・向学心　・自制心　・根気強さ　・確信　・チームワーク　・修正力　・正直さ　・感謝の心　・寛容さ　・推進力　・共感力　・他を奮い立たせる力　・絆
です。確かに、数値化は難しい要素ですが、どれも「人として」とても大切な要素だと思います。　先ほど筑紫丘高校の校長先生と副校長先生がご挨拶に来られました。筑紫丘高校の校長先生は、
「うちの学校は学力をつけることはもちろんですが、何より勉強、行事や部活動すべてを通して人間力を高めることを目標としています。いわゆる『非認知能力』を高めていくことこそが特色であり使命だと思っております。生徒を有名大学に入れることが最終目標ではありません。むしろ入ったあとの方が大事ですから。」
とおっしゃいました。まさに、今最も求められている人材を育成していくことを力強く話されました。本校でも教育目標を「自律貢献」として、様々な課題の解決へ向けて、自ら考え、他と協働しながら行動し解決していこうとする、地域・社会そして世界に貢献していける子どもを育成することを大切にしています。非認知スキル(能力)を高めていくことが、結局のところ、真の学力を高め、将来活躍できる社会人となっていくのだと思います。