学校日記

【9月16日】学びの本質

公開日
2021/09/16
更新日
2021/09/16

Kのつぶやき

 写真は、黒崎紗希先生が担当する1年生数学「方程式」の授業の様子です。タブレットや大型スクリーン、デジタル教科書などを活用し授業を進めています。「ロイロノート」というアプリを使って、自由自在に双方向のやりとりをしています。教師から一斉に資料を送ったり、子どもたちが作成したものを提出させたり、考えを共有したりしながら学習を深めていきます。子どもたちが作成したものもきちんと保存されて、学習の振り返りもしやすくなります。
 令和の学びのキーワードは、「個別最適な学び」と「協働的な学び」です。そのことがより有効になっていくようタブレットなどのICTを最大限に活用していかなければなりません。もちろん、学力とともに、社会性を備えた総合的な人間力の向上に力を注いでいきたいと思います。

 さて、田口佳史さん著の『超訳論語』からです。

 『博く学びて篤く志し、説に問いて近く思う。仁其の中に在り。』
 志を立てて広く学び、わからないことはわかるまで、とことん考える。そうしたなかで、人の道を見いだすことができる。

 生きる道が見えてくる四つのポイント
 ここは「博学篤志」「切問近思」という二つの四字熟語として覚えておくといい。この漢字八文字に、学ぶことの四つのポイントが凝縮されているのだ。
 第一に「博学」。身近な問題や興味のある分野に関することだけではなく、広く学ぶことだ。たとえば茶道を学ぶ場合、作法や茶の点て方だけではなく、背景にある歴史や文化、道具、抹茶の産地や栽培など、関連する分野のことにまで興味を広げていく。
 第二に「篤志」。何のために学ぶのか、そのテーマを明確にすることである。読書にたとえるなら、乱読ではなく、テーマに関連する本を精読することといっていい。
 第三に「切問」。問題意識をもって、「なぜだ、なぜだ」と探求していくことだ。質問がないのは学びが足りない証拠。ちょっとかじっただけで、すべてをわかった気になってはいけない。
 第四に「近思」。自分に引き寄せて学び、実践することである。
 以上、四つのポイントを踏まえて学べば、やがて人として生きる道が見えてくる。

 単なる表面的な知識を身につけるだけではいけないということです。疑問や課題意識を持ちながら、しっかりと本質を学んでいくこと、学び続けること。専門的な知識を深めていくとともに、幅広い見識をもつこと。そしてそれを世のため、人のために活用できるような学びでなければならないと教えてくれてるのだと思います。授業で使用するようになったタブレットをはじめ、世の中には便利なものがたくさんあります。それらを有効に活用していくことは大切なことです。「学びの本質」を忘れることがないように、そして何より「人として大切なこと」をしっかりと身につけていくことを心がけ、学びを深めてほしいと思います。