【9月27日】縁の下の力持ち
- 公開日
- 2021/09/27
- 更新日
- 2021/09/27
Kのつぶやき
7月14日・15日のひとりごとにも載せた、大谷翔平選手の偉業達成が期待された本日の登板でしたが、残念ながら達成されませんでした。勝利投手になれば、メジャーリーグでは1918年ベーブ・ルース以来103年ぶりの同一シーズン2桁勝利&2桁本塁打だったのですが、7回10奪三振1失点の好投でも勝利することができませんでした。それにしても、大谷選手は今、とんでもない偉業を次々に成し遂げているのだと改めて思います。同じ日本人として本当に誇りに思います。
昨日も「シーズンで45本塁打、20盗塁、6三塁打以上を記録した1955年のウィリー・メイズ選手(ジャイアンツ)以来、メジャー66年ぶり2人目の快挙を成し遂げたことが報道されていました。これは、長打力と俊足を象徴する記録といわれています。昨日の三塁までの快走は、ある動画には、「ニンジャ・スピード」というタイトルでアップされているそうです。また、昨日の試合前には、チームMVPと年間最優秀投手に選出されていました。私の個人的な思いとしては、あと1回あると思われる登板で、何とか10勝して、“野球の神様”と並び、アメンリカン・リーグMVPのタイトルを獲ってほしいと願っています(もちろん、日本人初のホームラン王まで獲れたらいうことありませんが・・・)。
何より、「投げて、打って、走って・・・」と、かなりの疲労もあると思うので、くれぐれもケガなくシーズンを終わってほしいものです。
ところで、大谷翔平選手のいつもそばにいる通訳の方をご存じですか?大谷選手が一人でトレーニングしているときやインタビューを受けているときにそばにいる日本人の方です。水原一平さんと言われます。水原さんは、大谷選手の専属通訳ですが、実は単なる“通訳”の仕事にとどまりません。同じように通訳をされていた小島一貴さんという方が次のように話されています。
「通訳と信頼関係がないと、選手はよけいなことに神経を使わねばならず、プレーに集中できないと思います。その意味では、水原氏の貢献は大きいでしょうね。なぜなら、通訳は個人マネージャーのような存在でもあり、選手のスケジュールを把握して誘導する役割はもちろん、言葉がわからない選手よりも先に状況を判断して、今何をすべきかを早めに伝える役割もあるからです。さらに、試合後には球団広報と取材日程の調整をしたり、遠征時にはトラベルマネージャーとスケジュールの調整をしたりと、仕事は広範囲にわたります。グラウンド外でも、球場までの送迎や食事や買い物に付き合ったりなど、そのあたりも通常業務ですね。あとは、選手の子供が病気になった場合には、奥さんと一緒に病院に行ったりと、家族のケアも重要な仕事です」
大谷選手と水原さんが談笑している様子がよく映像で流れています。相当なプレッシャーの中でプレーをしている大谷選手も水原さんには、心を許して信頼しているのだろうということが伝わってきます。水原さんは、父親の仕事の関係で6歳のときに渡米し、当時メジャーで活躍していた野茂英雄さんの活躍を見て、「スポーツに関する仕事がしたい」と決意したそうです。成人後、知人の紹介で岡島秀樹選手(当時レッドソックス)の通訳となりました。2012年からは日本ハムファイターズの球団通訳をし、2017年、大谷選手がメジャー移籍後、専属通訳としてエンジェルスと契約したということです。水原さんは、通訳だけでなく、「キャッチボールの相手」「メディアの窓口」「大谷選手のドライバー」「球場への送迎」、そして大谷選手のプライベートな海外生活をもサポートしているそうです。水原さんは、
「第一は、翔平が野球に集中してもらえるような環境を整えること。普段のときは、ゲームも一緒にしますし、友達感覚というか、そんな感じ」
と語っています。大谷選手も
「とても信頼しており、そういう方にやってもらえるのは僕にとっては心強い」
と話しているそうです。
世界トップレベルのメジャーリーグで、大谷選手が“異次元”ともいわれる活躍ができるのも、最高の“パートナー”であり、“縁の下の力持ち”的な存在がいつも隣にいてくれるからなのかもしれません。私たちが何かを成し遂げるときは、決して一人の力ではなく、水原さんのように支援し協力してくれる方々がいるからだということを決して忘れてはいけません。そういう“縁”を大切にしたいと思います。