【9月28日】レジリエンス
- 公開日
- 2021/09/28
- 更新日
- 2021/09/28
Kのつぶやき
唐池恒二さん著『逃げない』という本の中に「逆境はひとを育てる」という章があります。
逆境は、大小の違いはあれ、誰にでもやってきます。人生も仕事もうまくいくときだけではありません。いくら頑張ってもなかなか結果が出なかったり、思わぬ邪魔が入ったりすることもあります。自然災害や事故のように自分だけでは制御しにくい事象に突然襲われたりします。こうした逆境に追い込まれたとき、どうしても落ち込んでしまい、物事を前向きに考えることができなくなることもよくあります。
「逆境に勝る教育はない」
イギリスの政治家であり作家のベンジャミン・ディズレーリの言葉です。経営の神様と謳(うた)われる松下幸之助氏も何度も逆境に追い込まれてきました。そのたびに、逆境に立ち向かい、逆境を乗り越えてきました。幸之助氏はこう述べています。
「逆境・・・それはその人に与えられた尊い試練であり、この境涯(きょうがい)にきたえられてきた人はまことに強靱(きょうじん)である」
ミッキーマウスの生みの親、ウォルト・ディズニーも自身を振り返って断言します。
「人生で経験したすべての逆境、トラブル、障がいが、私をまっすぐにし、強くしてくれた」
最近、レジリエンスという言葉をよく耳にします。レジリエンス(resilience)とは、何らかの衝撃により屈折や圧迫などの苦境に陥ったときに元の状態に戻る力をいいます。「回復力」「復元力」あるいは「弾力性」とも訳されます。レジリエンスの本質を理解するためには、「跳ね返す力」あるいは「しなやかな強さ」と定義するほうがよさそうです。・・・(後略)・・・
昨年からのコロナ禍の中、様々な難しい問題がたくさんあります。簡単には解決しないことが多いです。挫けそうになることも幾度となくあります。しかし、この“逆境”こそが私たちを成長させる“糧”となっていくのだと思います。では、「レジリエンス(回復力や復元力)」はどのようにすれば身につくか?その一つが「志」をもつことだと思うのです。「誰かのために」「社会のために」という気持ちで目標をもって取り組むことです。もちろん、頑張れば必ず「成功」するというものではありません。以前のひとりごとで田坂広志さんの言葉を紹介しました。
「人生においては、“成功”は約束されていない。しかし、頑張り続ければ“成長は”約束されている。」
唐池さんの本にはこうも書かれています。
「逆境に関して、もう一つ、自己啓発の名著『人を動かす』のデール・カーネギーの言葉を紹介しましょう。『世界の大偉業の大半は、もはやこれで絶望かと思われたときにも、なお仕事をやり遂げた人々の手によって成し遂げられた』」
粘り強くやり抜く「しなやかな強さ」が少しでも身につくよう、今日も頑張りたいと思う私です・・・