【10月22日】子どもたちってスゴイ!
- 公開日
- 2021/10/22
- 更新日
- 2021/10/25
Kのつぶやき
本日は、大野城まどかぴあでの「文化発表会」でした。半日の短い時間ではありましたが、心があたたかくなる発表会でした。開会式での文化発表会実行委員長、新開有紗さんの
「まだコロナ前の日常に戻ることはできていませんが、多くの方のおかげで、一歩ずつ前に進むことができています。コロナ世代である私たちだからこそ、今できることがあります。コロナ禍だからこそ、学べたことがあります。・・・この空間を全校で共有できることに感謝の気持ちをもち、今日学んだことをこれからの生活にいかしていきましょう!」
という素敵な言葉で始まりました。
まずはじめに2年生の一ノ瀬晴久さんの英語スピーチ「私が思う国際交流・国際協力」というテーマで身近にできる国際協力(貢献)について考えられた内容を英語で発表してくれました。出演前、たいへん緊張していた一ノ瀬さん。しかし、いざ話し始めると…「お〜すごい!」と感じてしまうほどの流ちょうな英語にジェスチャーを交え、本当に素晴らしい発表でした。
次は、2年生の生津梨々花さんの人権作文「私が人権について思うこと」でした。人権について改めて掘り下げて考え、自分が身近にできることを探っていく、とても深い内容でした。内容はもちろん素晴らしいものなのですが、原稿用紙7枚もの内容をすべて暗記し、切々と語りかけるように伝える生津さんの姿に感動させられました。
ステージ発表の3つ目は、2年生の高村蒼さんの被災地派遣研修の報告でした。大野城市内5中学校の代表生徒が、夏休み中に行った研修の報告でした。九州北部豪雨を受けた朝倉市への視察や東峰村の養護教諭の先生の講話、東日本大震災で被災された方々とのオンライン研修などを通して学んだこと、感じたことをプレゼンを使ってわかりやすく報告してくれました。自然災害の恐ろしさと「備え」の大切さ、そして、地域の担い手としての役割について考えることができました。
その後、吹奏楽部の夏のコンクールでの演奏を視聴しました。私は、福岡サンパレスでの演奏を生で聴き、たいへん感動しました。改めて映像を見て、そのときの一人一人の真剣な眼差し、そして一つ一つの音が調和し、素晴らしい演奏になっている様子が映像から伝わってくるものでした。新たな伝統を創りあげた吹奏楽部の活躍と素晴らしさを味わうことができました。
最後に、橘家文太さんの「落語」公演でした。まず、プロの凄さ、「本物」の素晴らしさを大いに感じることができました。子どもたちの反応もよく、笑いが溢れ、自然とみんなが笑顔になっていきました。後半の体験コーナーで扇子を使った「そば(麺類)の食べ方」では、1年生の南将汰さん、2年生の古谷紗奈さん、3年生の柊山美波さん、そして大物ゲストのとんこつ亭…さん、みんな素晴らしいパフォーマンスをして会場を盛り上げてくれました。橘家文太さんは、最後の質問コーナーでもユーモアを交えながら子どもたちの質問に笑顔で答えてくれました。文太さんは、23歳で上京し、その数年後たまたま入った東京の寄席で見た落語に感動し、人生の転機がおとずれたのです。人生って「出会い」なのだと思いました。
今日のステージ発表を見させてもらって、子どもたちの素晴らしさと無限の可能性を感じることができました。すべての発表を通して、「当たり前のありがたさ」「人を大切にすることの尊さ」「誰かの役に立つこと、貢献することの素晴らしさ」、そして、「文化」は人を幸せにするのだとも思いました。言うまでもなく、鑑賞の態度もたいへん素晴らしかったです。
閉会式での生徒会長の肥後琥南さんは次のような話をしてくれました。
「まずは、文化発表会を企画していただいた先生方、また、ホールのスタッフの皆さん方には感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。…コロナ禍で世の中は変わってしまいましたが、世の中が変われば、自分の世界を見る目が変わる。見る目が変われば今の現状に気づきどうすればいいかを考える。考えたあと、行動に移す。つまり自分たちがどうすれば、良い未来につながるのかを考え、一人一人が責任をもって行動をすることができます。…小さなことを積み重ねれば、大きな成功へとつながると思います。…人は決して一人では生きられません。だからこそ、助け合っていく。今の御陵中にはそれがあります。これからも自分に自信をもって行動していきましょう!」
素晴らしい言葉です。愛とエネルギーを感じる肥後さんの言葉です。
素敵なこどもたちの姿と素晴らしい発表に、心があたたかくなり、幸せな気持ちを感じることができた「文化発表会」でした。保護者の皆様をはじめ見ていただけなかったすべての方々に、少しでも子どもたちの素晴らしさが伝わるといいと思います・・・