学校日記

【10月25日】コロナ禍だからこそ…

公開日
2021/10/25
更新日
2021/10/25

Kのつぶやき

 今朝、校門で挨拶運動をしようと外に出たとき、文化発表会実行委員長の新開有紗さんとちょうど出会いました。先日の開会式での新開さんの挨拶文を預かっていた私は、
「おはようございます。借りていた挨拶文は、3年部の緒方先生に渡しているので…」
と言うと、新開さんは、
「おはようございます。ホームページに載せていただいてありがとうございます!」
と素敵な笑顔で返してくれました。
「いえいえ、こちらがありがとうです。とても素敵な言葉だったから…」
 何気ない会話かもしれませんが、新開さんの素敵な対応に朝からとてもうれしく、そして感心した私でした。やはり、笑顔と「ありがとうございます」という感謝の言葉は元気が出ます。そんなことが自然にできる人は本当に素晴らしいと思います。私はこうやって、毎日子どもたちの素晴らしい行動や姿から、たくさんのことを学ばせてもらっています。

 そして、皆様にぜひお知らせしたいことが…
 何と、先日の文化発表会で、とても素敵な落語公演をしてくださった「橘家文太さん」が、第80回西日本文化賞の「奨励賞」を受賞したことが、昨日の西日本新聞に写真入りで載っていました。あまりにもタイムリーすぎて驚きました。記事を抜粋します。

 トラックの後部扉を開けると畳張りの高座がお目見え。ふすまの奥から登場してお笑いを一席…。常設の寄席がない九州に落語を根付かせようと、トラックを改造した「落語カー」で出張寄席を続けている。
 北九州市の中学を卒業後、23歳で上京。27歳のとき偶然入った寄席が運命を変えた。「座布団1枚の舞台に、よぼよぼのおじいさんが出てきて、ぼそぼそしゃべると客席は大爆笑」。話芸のすごさに衝撃を受けた。出演していた橘家文左衛門(現3代目文蔵)さんが「地元のこわおもてのよう」で親近感を抱き入門した。
 二ツ目昇進を機に、師匠の後押しで2020年8月、北九州市に拠点を移した。しかし新型コロナ禍で屋内の落語会は開けない。ならば屋外でと「落語カー」を考案した。「落語は生の声でないと」との思いからだ。神社で道の駅で、人々を笑いの世界へといざなう。師匠が離れての活動は営業も修行も手探り。師匠のホームページに間借り中の「文太の留置所」で公演依頼を募る一方、訪問が慣例の稽古も「オンラインで受けられれば地方へと移住する若手落語家も増える」と業界の変革を訴える。
 将来の夢は九州初の常設寄席を開くこと。落語会が多い福岡ならできると信じている。「笑いで故郷を盛り上げたい」と、出張先の街角に出ばやしの炭坑節を響かせる。

 「志」を持ち、今できることを考え精一杯に取り組んでいくことの大切さを橘家文太さんから教えていただきました。文太さんの落語公演をこのタイミングで見られたのも、コロナ禍であったからです。コロナ禍を「マイナス」とばかり捉えず、前向きに考え行動していくこと、これこそが重要なのだと思います。