学校日記

【12月3日】ドリー夢(ム)メーカー

公開日
2021/12/03
更新日
2021/12/03

つぶやき

 私は今月とても楽しみにしていることがあります。12月22日の「夢講座」です。TV番組“奇跡体験!アンビリバボー”でも特集された腰塚勇人先生の講演が聴けるからです。保護者の方にはすでに案内が届いたと思います。

 中学校教師をされたいた腰塚さんは、2002年にスキー事故にあわれ、全身麻痺の状態に陥りました。絶望の淵に立たされれ自死まで考えられた末、多くの周りの方の励ましと支えにより、リハビリ後、職場復帰を果たされました。復帰後は、身体の一部に障がいを抱えながらも自分を受け止め、教職続けられました。ご退職後は、全国をまわり、「命の大切さ」「生きることの素晴らしさ」「夢を持つことの大切さ」などを優しく熱く語られています。聴いている人が、涙し心を揺さぶられ、その感動的な話に、勇気と元気をいただいているそうです。私自身も、「アンビリバボー」や「テレビ寺子屋」の映像を拝見させていただき、ぜひ、腰塚先生のお話を生で聴きたい!そして子どもたちにも保護者の方にも聴いてほしい!と考えたのです。無理かもしれないと思っていたものの、縁あって来てくださるようになり本当にうれしく思っています。
 10月14日のひとりごとにも載せましたが、突然、御陵中に来られ「講演をご依頼いただき、ありがとうございます。どうぞよろしくお願いします。本日、佐賀の方の学校で講演予定なので…」と丁寧なご挨拶をいただきました。物腰の柔らかさ、何よりわざわざご挨拶に来てくださるその気配り・心配りに感動しました。きっと御陵中でも素敵な話をしてくださるという期待感がますます高まりました。

 事故から復帰された年に担任をされた3年生の卒業式に、それまでの経験で気づかれたこと・感じたことを、現在の講演テーマの中核となっている「五つの誓い」として話をされたそうです。著書の一つ「感謝の授業」にはこう書かれています。

1:口は、人を励ます言葉や感謝の言葉を言うために使おう
2:耳は、人の言葉を最後まで聴いてあげるために使おう
3:目は、人のよいところを見るために使おう
4:手足は、人を助けるために使おう
5:心は、人の痛みがわかるために使おう
 スキーで重症を負う前の私は、強くなること、勝負に勝つこと、何でも一番を目指すこと、すべて自分の力ですること、人に認めてもらうことに、強くこだわりすぎていたように思います。首の骨を折って、一度は身体がまったく動かない状態になったことで、しゃべれること、すなわち「自分の想いを伝えられることのありがたさ」、そして「聞こえることのありがたさ」「見えることのありがたさ」「食べられることのありがたさ」「手が使えることのありがたさ」「歩けることのありがたさ」を痛感しました。こういったことを当たり前にできること、そして「生きている」こと自体…それだけでものすごく幸せであることを心から感じたのです。
 また、私の命を助け、人生を励ましてくれた人たちの温かさや優しさ、真剣に治療しようとしてくれた人たちの情熱と本気の姿に対して、心から感謝の念が湧いてきたのです。そう気づいたとき、私自身の心の持ち方が変わりました。五つの誓いの内容は、すべて、事故を起こしてから復帰するまでの間に、私の周りにいたドリームメーカーたちがしてくれたことばかりです。それを今度は自分がしていくんだ…、そんな思いでこの誓いを考えました。そしてそれを自分に言い聞かせながら、少しでも多く実行しながら、これからも人生を歩んでいこうと決意したのです。それが私の、ドリームメーカーたちへの恩返しになると考えました。…(後略)…

 腰塚さんの言われる「ドリームメーカー」とは、「自分の人生に大きな影響と成長のきっかけを与えてくれ、また生きていくうえでの勇気と本気を、そして『大丈夫、あなたは一人じゃないから』というメッセージを存在と言動で伝えてくれる人」と著書で述べてあります。まさに、今腰塚さんは多くの人のドリームメーカーなのだと思います。ぜひ、少しでも多くの方に、詳しい話をライブで聴いてほしいと思っています。もし、申し込み希望がありましたら遠慮なく学校へご連絡ください!
 今日のひとりごとは、「夢講座」の宣伝のようになりましたが、一人でも多くの方に講演会に来ていただけると幸いです…