【12月10日】挨拶の輪
- 公開日
- 2021/12/10
- 更新日
- 2021/12/10
つぶやき
朝、校門に立っていると子どもたちはよく挨拶をしてくれます。校門に立っている一人一人に向けて、1回1回きちんと立ち止まって「おはようございます!」、そして深々と礼をしてくれる人までいます。本当に素晴らしいなぁと思います。そういう素晴らしい挨拶を中学生の時期から身につけておけば、きっとこれから先、社会に出ても役に立つだろうし、それだけで素晴らしい評価をしてもらえるのではないかと思います。
樺沢紫苑さん著『アウトプット大全』に次のようなことが載っています。
『挨拶は「あなたを認めています」のサイン』
私も経験があるのですが、マンションで挨拶をしても、挨拶が返ってこないことがあります。挨拶はコミュニケーションの入り口です。まず挨拶があって、雑談が始まり、より深い内容の会話ができる。挨拶をすればするほど親密度は高まります。挨拶をすることは、「あなたとの交流を歓迎します」という心理的なサインであり、挨拶をしないことは「あなたとの交流を歓迎しない」というネガティブなサインと受け止められます。
心理学で「相手の存在を認める好意」を「ストローク」といいます。そして、肯定的ストロークの代表例が「挨拶」です。つまり、挨拶されるだけで、「人から認められた」「承認された」という感覚が得られるのです。心理学者エリック・バーンは、「人間は誰しもストロークを求めて生きている」と述べています。テニスでストロークという言葉が使われるように、ストロークとは「打つ」という意味。挨拶を交わすということは、「ストローク」を交換することで、それを「交流」といいます。つまり、挨拶は心理学的に見ても、「交流」の基本となるのです。
挨拶には、「コミュニケーション、交流の入り口」「挨拶をきっかけに会話がはずむ」「相手を認めることで相手を育てる」「相手からの印象がよくなる」「職場の雰囲気がよくなる」「常識のある人と認識される」など、多くのメリットがあります。
挨拶をするときの注意点は、非言語コミュニケーションを意識すること。ぶすっとつまらなそうな表情、暗い声質で「おはよう」と言っても雰囲気は悪くなるだけです。笑顔で元気よく、アイコンタクトしながら「おはようございます」ということで、挨拶の効果は最大化するのです。
御陵中が以前から大切にしてきた「立ち止まって挨拶」はとても素敵な行為だと思います。された方は本当に気持ちがよく笑顔になる挨拶です。これからも私たち教師から気持ちのよい挨拶を心がけ、子どもたちとともに挨拶の溢れる素敵な学校にしていきたいと思います。ぜひ、ご家庭でも、地域でも挨拶の輪が広がるように、ご支援をいただければありがたいです。