【1月19日】すぐやる、必ずやる、出来るまでやる
- 公開日
- 2022/01/19
- 更新日
- 2022/01/19
つぶやき
昨夜から空にはきれいな満月が見えていました。この満月は「ミニマムムーン」とか「マイクロムーン」と呼ばれていて、1年のうちで最も小さく見える満月となっています。要するに、地心距離[地球の中心からその天体(月)までの距離]が、約40万1000キロと最も遠いそうです。地心距離が最も小さい約35万7000キロで、今年最も大きく見える7月14日の満月[スーパームーン]と比較すると、視直径[天体の見かけの直径を天球上の角度で表現した値]で11%、面積だと21%小さいとのこと。
しかしながら、大きく見えても小さく見えても、きれいな満月を見ていると心があらわれるとともに、宇宙の神秘を感じずにはいられません。
さて、話は変わりますが、日本電産創業者の永守重信さんの言葉を紹介します。
◆『すぐやる、必ずやる、出来るまでやる』
信じるとおりになるのが人生であるということですね。僕はこの言葉を自分で色紙に書いて、目のつくところに置いています。自分でこうなりたいと思っていることもなれないのに、思わないことが実現するわけは絶対にないのですから。だから信じるとおりになるのが人生ということですな。しかし、世の中の人は信じない。頭のいい人ほど信じませんね。できるわけがないと思ってしまう。だからむしろ鈍才(どんさい)のほうが教育しやすいですね。
創業間もない頃の日本電産は、私の家の一室で図面を引き、桂川の堤のそばにあった三十坪ほどの染め物工場の一部を借りて、旋盤(せんばん)とボール盤、プレス機を一台ずつ入れて仕事を始めたんです。どこへ行っても仕事はもらえず、やっと受注できた仕事といえば、過酷な注文がつくために他のメーカーのどこもやらないような仕事ばかり。技術者みんなに言うと絶対無理だと言う。そういうときはみんなを立たせて、今から出来る出来ると百回言おうというわけです。「出来ます。出来ます。出来ます…」
『どうや』と。
「いや出来ません」
今度は千回言う。
そうすると、不思議なことにだんだん出来る気分になってくるんです。そういう気分になったところで一気に始める。すると、客先の要求する性能に及ばないまでもかなりレベルの高い製品が仕上がる。こうやって日本電産の技術力が蓄積されていったんです。このときに「とても無理だ」「不可能だ」とあきらめていたら、日本電産はとっくに倒産していたと思います。社員によく言うんです。『物事を実現するか否かは、まずそれをやろうとした人が“出来る”と信じることから始まる。自ら“出来る”と信じた時に、その仕事の半分は完了している』とね。
まずは、「出来る」と信じること。これはとても大切ですよね。最初から出来ないと思っていることは、確かに出来そうもありません。ところが、「出来る」「勝てる」「達成できる」と信じた途端に、その取り組み方も大きく違ってきます。それは、大人も子どもも同じです。昨日のひとりごとに載せた内村航平さんだって、発明王のエジソンだって、「出来る」と信じ続けて努力した結果があの実績や凄まじい数の発明ににつながっているのですから。
私たち大人が、子どもたちを信じて、「あなたならできる」「きっとできる」と声をかけ、応援し、支援してあげることで、子どもたちは行動し、可能性は無限に広がり、それぞれの目標を実現させていくことの一助になると思います。
「出来る、出来る…」と信じ、「すぐやる、必ずやる、出来るまでやる」の精神で私も取り組みたいと思います。