【1月25日】思いやり
- 公開日
- 2022/01/25
- 更新日
- 2022/01/25
Kのつぶやき
新型コロナウイルス対応の「まん延防止等重点措置」が、福岡県を含む全国18道府県に本日正式に追加適用されることが報道されていました。期間は、1月27日〜2月20日までとのこと。現在、県内でも多くの学校が学級閉鎖や休校等を余儀なくされている状況です。また、今朝の新聞には、全国の保育所327カ所が休園となり、各家庭でもたいへんな状況が続いていることが載っていました。実際にはこの数よりずいぶん多い数が休園しているとも。医療現場も大変な状況であるし、保健所や市役所等においても、24時間体制でコロナ対応にあたっていると聞きます。本校でも、今一度感染予防対策について気を引き締め、教育活動をすすめていきたいと思います。各ご家庭におきましても、継続した感染予防対策についてご協力をお願いいたします。
さて、今日は中村天風さん[1876年7月30日 - 1968年12月1日、日本の実業家であり思想家]の『ほんとうの心の力』という本の「思いやり」からです。
だれにでもある心なんだからね。思いやりのやさしい心っていうのは。その心で一切の物事に接する習慣をつけろ。その尊い心の報われが…報われなんか求めなくたっていいんだけど、即座にひとりでにくるよ。これという形や色の見える物質的な報われじゃないよ。「思いやりでやったけど、一銭ももらえねえ」、それじゃあ駄目だよ。
思いやりという気持ちは、誠と愛の気持ちだから、それで人に接して、物に接するとき、自分自身の心に感じる快さ、嬉しさというものは、もう形容できません。そうだろう。「ああ、ありがとうございます」と言って喜ばれたときに、「けっ、俺は損しちゃった」と思う人ある?人が喜んでる姿を見て腹が立つ奴があったら、そら鬼だよ。
キリスト教にもあるね。恵まれたときよりも、恵んだときのほうが喜びが大きいと。救われたときより、救ったときのほうが一段と嬉しい。これはお医者さんなんかがしょっちゅう経験していることでしょう。「先生、おかげで治りました」って言われると、治ったものの喜びよりも、治した自分の喜びが何とも言えませんわね。
とにかく人の世のため、いやでも誠と愛というものが出てくる思いやりの状態のまんまで生きてごらん。ただ道義上の理念だけでなく、それが人間の生きる当然の生き方だというふうに。
中村天風さんは、人間が本来持っている思いやりのやさしい心を決して忘れないように、日頃からそんな気持ちで生きることの大切さを教えてくれています。天風さんだけでなく、様々な方が言われていますが、人間の本当の喜びや幸せは、人に喜んでもらうこと、人が笑顔になったり幸せを感じてくれることです。自分の命を大切にし、自分自身を大切にすることはもちろん必要なことですが、自分自身の頑張りや仕事によって誰かが心から喜んでくれると、この上ない幸せを感じることができます。コロナ禍で厳しい状況のときだからこそ、互いに思いやりの気持ちを持ち続けて生活できればと思います。
下の写真…昨年9月末にあるところで買った蘭なのですが、まだ、一輪も花は落ちていません。それだけでなく、次々に新しいつぼみができて、花を咲かせています。その生命力に感動しています。蘭の花はただひたすらにそしてまっすぐに生き続けているのだと…。