学校日記

【2月16日】自分の限界

公開日
2022/02/16
更新日
2022/02/16

Kのつぶやき

 昨日、北京五輪スピードスケート女子団体パシュート(追い抜き)で、日本チームは銀メダルを獲得しました。テレビでは、決勝の映像が何度も放送され、最終コーナーで高木菜那選手が転倒する場面が流れていました。金メダルに手が届きそうなところでの転倒ということで、高木菜那選手は号泣され、妹である高木美帆選手、佐藤綾乃選手も泣いていました。ゴール後、号泣する高木菜那選手を共にすべった二人やスタッフなどが励まし声をかけている場面にグッときた方もおられるのではないでしょうか。SNSには次のような投稿がたくさん載っていました。
「自分を責めすぎないでくださいね」
「立派なメダルです!」
「よく頑張りました!今日は涙が枯れるまで泣いて元気な笑顔を見せてください。日本中のみんなが心配しているよ」
「あと僅かなところでの悲劇。菜那さんはお辛いでしょうが、誰も責めはしません」…

 そんなツイートを見たカナダの記者は
『好奇心から、タカギ・ナナが含まれるツイートを、彼女の女子団体追い抜き決勝での転倒後に検索してみた。網羅的なリストではないけれど、少なくとも自分が見た時の上の方のツイートでは、日本人はとても支援的だった。素晴らしいね』
 と投稿されていたようです。何だか、日本人のよさを褒めてもらったみたいで嬉しい気持ちになりました。選手たちは本当に悔しさでいっぱいだとは思いますが、「世界2位」ってとんでもなく凄いですよね。
 先日からひとりごとで、オリンピックの話題を何度も載せていますが、オリンピックに出場されていること、私たちでは計り知れないそれまでの練習のこと、世界の舞台で全力で挑戦する姿を見せてくれることだけで本当に尊敬します。そのことにあたたかく声援を送り、結果に限らず、優しい言葉を贈ることができる人も本当に素晴らしいと思います。北京五輪もあと5日となりました。日本選手だけでなくすべての選手がケガなく、立派に競技を終えることができることを願っています。

 さて、昨日紹介した『未来を変える偉人の言葉』の中にドイツの哲学者アルトゥル・ショーペンアウアーの言葉が載っています。
◆誰もが自分の限界を世界の限界だと思っている◆
 幼い頃ショーペンハウアーは、商人だった父と共にヨーロッパを旅行。ナポレオン戦争の影響による廃墟(はいきょ)や失業者を目にし、哲学の根源(こんげん)ともなる「人生の悲惨さ」を体験した。後に、彼の哲学は文豪トルストイや映画俳優のチャールズ・チャップリンなど数多くの人物に影響を与えた。ショーペンハウアーの名言は『意思と表象としての世界』の中に出てくる言葉であり、この名言に込められた意味は「この世界には限界など存在せず、世の中の様々な現象は人間の意思から始まっている」ということだ。限界と決めずに可能性の視野を広げられるかどうかは、いつも自分次第なのである。

 「あーもう無理!」とすぐに思ってしまいそうになる私への戒めの言葉だと感じています。人間の限界とは本人が思っている以上に高いところにあるものだと思います。簡単に限界を決めず、常に高い目標をもって、人類の可能性にチャレンジし続けているオリンピック選手はやはり凄い!と改めて思います。私もたくさんの選手の姿、そして自分の周りの方々に勇気と元気をもらい、また頑張らなければと思います。