学校日記

【2月17日】素敵な言葉

公開日
2022/02/17
更新日
2022/02/17

Kのつぶやき

 本日2月17日は、「天使のささやきの日」だそうです。
天使のささやきとは、寒い地域である条件がそろうことで見られるダイヤモンドダストのことです。ダイヤモンドダストは、氷点下10度以下の快晴の早朝に、無風状態で湿度があると水蒸気が急速に冷却され、雲になる前に無数の氷の粒となります。その粒が、日光に反射して空中をキラキラ舞うことから命名されています。
 「天使のささやきの日」の由来は、北海道幌加内町の母子里(もしり)地区で、昭和53年2月17日に日本観測史上最低気温となるマイナス41.2度を記録[非公式]したことにちなんで制定されました。このような神秘的な名前になった理由は、雪国のマイナスイメージをプラスに変え、雪景色の美しさを知ってもらおうという意図があるそうです。母子里地区には、記念として「母子里クリスタルパーク」がつくられました。そして、毎年2月17日の1週間前後、天使のささやきの日を記念するライトアップイベントが開催されているようです。その名も「天使のささやきを聴く集い」(ただし、2021年・2022年は中止)。
 先週の11日には、北海道上川郡美瑛町(びえいちょう)でマイナス21.9度の中、虹色に光るダイヤモンドダストが見られたとのこと。通常白いダイヤモンドダストが虹色に見えるには、結晶の大きさや太陽の角度・強さなどの条件がさらにそろわないとなかなか見られないそうです。私もその映像を見ましたが、本当に綺麗で幻想的です。
 自然が創り出す様々なものには本当に驚かされるし、その幻想的な情景や現象に心を奪われます。

 さて、日本教育新聞の「不易流行」というコラム欄に次のことが載っていました。
 ITやAIが私たちの暮らしを動かす時代。そこに予想もしなかった新型コロナウイルスの感染拡大が加わり、社会全体の変化が加速している。それに伴って次々と新語が登場。LGBTやSDGsは報道機関が多用することにより、おおよその意味は通じるように。学校にもプログラミングやカリキュラム・マネジメント、エビデンス、ファシリテーター、フィードバックなど新しい用語が入ってきた。
 国立国語研究所は20年ほど前、「『外来語』委員会」を設け、公共性の高い場面で伝われている外来語176語の「言い換え」を提案した。ユニバーサルデザインは「万人向け設計」、ステレオタイプは「紋切り型(もんきりがた)」、エンパワーメントは「能力開発」など。しかし、あまり定着しなかった。今は、日本語に変換せず、そのままカタカナ表記や頭文字のアルファベットで略語化して使用する例が多い。だから、しばしばインターネットで元の言葉や意味などを検索する。
 ある中学校の教室に「友情のひび割れに要注意」の掲示。クラスの皆で話し合い、紡いで出来上がった言葉だろう。感心した。子どもに響く言葉は子ども自身が知っている。言葉は時代と共に生まれ、成長し、必要がなくなれば消えていく。コロナ禍で浮上したクラスターやソーシャルディスタンスなどの言葉とは早くお別れしたい。

 言葉の持つ力については、何度かひとりごとにも載せたことがあります。昨日も私は事務室の先生と“承知しました”と“了解しました”の違いから、「日本語って難しいですね。でも、逆に日本語の素晴らしさも感じることも多いし、素敵な日本語ってたくさんありますよね…」、なんて話をちょうどしたところでした。
 “天使のささやきを聴く集い”という名称も素敵だし、人を元気にしたり心をときめかせたりする日本語がたくさんあると思います。ニュースなどでは、心痛める事件についてのイヤな言葉が聞こえてくることもあります。ぜひ、素敵な言葉が溢れるような日常であってほしいと思いますし、私自身も言葉を大切に使いたいと思います。