学校日記

【2月22日】進路について考える

公開日
2022/02/22
更新日
2022/02/22

Kのつぶやき

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 最近一気読みした本があります。小野寺史宜(おのでらふみのり)さん著『ひと』(初版は2018年発売)という本です。
 高校生のときに父親を事故で亡くした主人公の柏木聖輔(かしわぎせいすけ)は、地元である鳥取を離れ東京の大学へ進学。大学2年生の秋、母親までも亡くし、たった一人となった聖輔。大学は中退し、就職先のあてもない。お金もほとんどなく、毎日の食事さえ十分にとることができないそんなある日、空腹に負けて吸い寄せられた商店街の惣菜屋さん。55円が所持金の聖輔は、最後に1個だけ残っていた50円のコロッケを買おうとした。しかし、直後に店に来たおばあさんに譲ったことから、不思議な縁が生まれていく。
 「2019年本屋大賞第2位」にも選ばれていたこの本、帯には「人生の理不尽にそっと寄り添い、じんわり心にしみ渡る。今だからこそ読みたいベストセラー、ついに文庫化!」という言葉。この言葉にもつられ何となく手にとって買った私(文庫本は昨年4月発売)。
 (あまり内容は言わない方がいいと思いますが…)世の不条理と孤独感を感じながらも、不思議な縁(えん)と人の優しさとつながりを感じる主人公。優しく真面目な人柄で人に譲ってばかりで前に進めない主人公が、周りの人たちの言葉や行動によって、勇気づけられ成長し、一歩踏み出していく…そんな内容でした。読み終えたときに、「人(ひと)っていいな」と思うと同時に、自分自身の気持ちがやさしくなっているような気がしました。私にとっては、帯に書いてあったようにじんわりと心に染み渡りました…

 さて、2年生は本日午後、キャリア教育の一環として「高校フェア」を実施しています。これは、公立高校5校[筑紫中央・福岡農業・宇美商業・武蔵台・博多青松]、私立高校5校[東福岡・精華女子・福岡常葉・筑紫台・筑陽学園]の計10校の先生方にお話をしていただく取組です。3年生時に各高校が実施する「オープンスクール」での内容を凝縮していただき、各校の特色、学科やコースの特徴、また、よりよい進路選択にあたって大切なことなどを話してもらっています。生徒は事前に選択した3つの高校を30分ずつ3講座(3校)を受講することとなります。
 3月4日には、親子で学ぶ進路学習会も予定しています。そこでは、九州産業大学付属九州産業高校の先生をお招きしての話や、学年の先生から上級学校のことや進路についての具体的な話もあります。子どもたちには、進路について3年生になってから考えるのではなく、自分の適性や特徴を知りつつ、自分の将来就きたい職業や夢等について十分に考え、「行ける学校」ではなく、「行きたい学校」を見つけてほしいです。
 今回のこれらの取組が、子どもたちが「一歩を踏み出す」きっかけや、進路について真剣に考える契機になればと思います。