【3月8日】平和な世界を!
- 公開日
- 2022/03/08
- 更新日
- 2022/03/08
Kのつぶやき
今日は、県内公立高校の一般入試(学力検査)です。御陵中の受検する子どもたちは、全員無事に入試会場に入りました。今まで努力してきた成果をすべて出し切ってほしいとただただ願います。がんばれ!御陵中の子どもたち!!!
さて、北京2022パラリンピックが行われています。日本選手もアルペンスキーの村岡桃佳選手の金メダル2個・銀メダル1個など、すでに合計6つのメダルを獲得する活躍をされています。本当に素晴らしいことだと思います。しかし、どこかすっきりしない自分がいます。
西日本新聞のコラム「春秋」からです。
ウクライナへの軍事侵攻が始まった時、一部の選手とスタッフはまだ国内にいた。競技用具をバスに積み、危険を避けながらポーランド国境へ。スロバキア、オーストラリアを経てイタリアで合宿中の仲間と何とか合流できた。
4日開会したパラリンピック。ウクライナの選手団は多くの人にささえられ20人の選手が参加できた。だが、家族の安否が不明、戦争のことが頭から離れない。そんな不安の中、5日のバイアスロンで金3個を含む7個のメダルを獲得した。「このメダルを、われわれの街を守っている人たちにささげたい」との言葉に胸が詰まる。
同国パラリンピック委員会は「私たちはウクライナが国として存在していることの象徴。われわれの前線はここにある」。
侵攻したロシアと協力したベラルーシの選手は参加できなくなった。両国の選手が出るなら出場しない、との声が各国の選手から上がったからだ。機会を奪われた選手は気の毒だが、やむを得まい。古代ギリシャ人も五輪期間中は争いをやめた。その「平和の祭典」のさなかに他国に攻め込む蛮行は決して許されない。ましてパラリンピックは第2次世界大戦の負傷者を受け入れた病院で開かれた競技会が起源である。
「ピース(平和を)」。拳を握りしめて訴える選手たちの姿に世界は共感した。そんな願いも、報道や言論が封殺されたロシアの国民には届かないのだろうか。
ロシアやベラルーシの出場できなくなった選手のことを思うと、何とも言えない気持ちになります。政治や戦争とは関係なく、きっとひたむきに努力してきただろうに、どんなにつらい思いをしてるだろうかとも思います。すべては、「侵攻」「戦争」という許されないことが起きているからです。平和の祭典があっているときに、今もなお次々に人々の命が奪われている。そのことを思うと、純粋にパラリンピックを見ることができないのです。
どこの国の選手であれ、選手に罪はないのです。私は、ロシアのウクライナ侵攻が始まってから、気がつくとニュースや報道番組を見ています。その悲惨な映像や悲痛な叫びに、つらくなったり苦しくなったりするのですが、目を背けてはいけないとも思います。
今朝の西日本新聞の1面には、バスの窓越しで「戦況が悪化する中、母親に手を振りながら号泣する6歳の妹を抱きかかえる12歳の少女」の写真が載っていました。その1枚の写真を見るだけでも胸が痛くてどうしようもありません。そんな悲しい出来事が、いやもっと悲しくつらい出来事が毎日毎日繰り返されているのです。
一方で、パラリンピックで様々なハンデをかかえながらも、限界にチャレンジし、全力で競技に取り組み、多くの人々に感動を与え続けている選手たち。勇気と元気を人々に与えてくれるそんな素晴らしい選手たちにもっとスポットがあたり、話題になり、みんなで純粋に応援ができるような、そんな平和な世界になればと願います。