学校日記

【4月12日】プラス言葉

公開日
2022/04/12
更新日
2022/04/12

Kのつぶやき

 ロシアによるウクライナ侵攻はまだ続き、特に東部での攻勢を強めているとのこと。昨日は、キーウ州だけで1222人の尊い命が亡くなったとの報道があっていました。ウクライナ全土での実際の被害状況や亡くなった方々の正確な情報はわからないですが、幸せな暮らしや生活、そしてかけがえのない命が今もなお奪われ続けている事実は変わりません。早く停戦を願うばかりです…
 学校の方では、生徒会主催による「Welcome to Goryo(新入生歓迎会)」の取組が行われていました。今年度は、例年の対面式等の内容や方法をリニューアルして実施しました。1年生が少しずつ先輩や先生に教えてもらいながら、早く中学校生活に慣れてほしいと思っています。

 さて、話は変わりますが昨日紹介した本から、今日は元パソナキャリア社長である渡辺尚(わたなべたかし)さんの「人生で成功する人、失敗する人」です。

 私はベンチャー立ち上げの頃からカウンセラーとして五千人を超えるベテランビジネスマンとめんだんを重ねる中で、仕事や人生に成功する人、失敗する人には驚くほど共通した点があることに気づきました。
 一つは会社や上司への愚痴、悪口、不平不満などマイナス言葉、否定語の多い人は人生でも仕事でも決してうまくいかないという点です。よい大学を卒業し一流企業に籍を置きながら、レールを外れ辞めざるを得なくなくる人の中には、マイナス言葉のオンパレードという人が少なくないのです。自分の損得にこだわる傾向のある人も、長期的に見たらうまくいっていません。すぐに次の就職先が決まったとしても、その方が以前と変わらないマイナス言葉のままだと、短期間で辞めることになってしまいます。理想的な仕事に恵まれても、その環境の中で愚痴や不満のネタを見つけ、同じことを繰り返すからです。
 一方、再就職に限らず物事が順調にいく人は、その多くが感謝や褒め言葉のようなプラスの言葉を発し、周囲を和ませる明るい雰囲気の持ち主です。
 このように考えると、人間は普段思っているとおり、発している言葉どおりの人生を送ると言ってよいかもしれません。これは決して精神世界の話ではなく、お会いする方の言葉や履歴書、職務経歴書を見るうちに、私が強く感じた、ある種の法則のようなものなのです。
 私たちは自分の心を変えようと思っても、なかなかうまくいきませんが、習慣を改めることは可能です。人生や仕事を幸せに導く第一歩は言葉を変えることであり、再就職支援で重要視するところです。
 ところが、マイナス言葉ばかり発している方は、自分でなかなかそれに気づきません。しかし、なかなか就職が決まらず何度も挫折を経験する中で、謙虚になっていかれるケースを数多く見てきました。物事を謙虚に受け止めるようになることで、知らず知らずのうちにネガティブな考え方やマイナスの言葉遣いが変化し、そのことが人生の転機となり、新しい職場で活躍されるのです。

 言葉がとても大事であることは様々なところで紹介してきました。以前は「アフォメーション」という言葉を紹介したことがあります。これは自分自身に対する肯定的な宣言みたいなものです。アフォメーションやコーチングで有名なルー・タイスという方の著書『言葉があなたの人生を決める』の中にも事例とともに載っています。また、『人は話し方が9割』がベストセラーになった永松茂久さんの著書『言葉は現実化する』にも「人生はたった“ひと言”から動き始める」というようなことが載っています。要するに、ネガティブなイメージをポジティブなイメージに変え、言葉にしていく。それは人に対しても同じで、ねたみや悪口、不平・不満ばかりを口にするのではなく、“謙虚”に、“感謝”の気持ちをもち、ポジティブな言葉、褒め言葉を発し、周囲を和ませたり幸せな気持ちにさせたり…自分を大切にするとともに“利他の心”で行動し、何より笑顔とあたたかさをもって常に人と接することができるようになることが大切なのだと思います。
 4月のスタート、先生方も大変忙しい毎日を送っています。時間外まで申し訳ないという気持ちもありつつ、子どもたちのために頑張ってくれて本当にありがたいなぁと思って感謝しています。今朝、「たいへん忙しいとは思いますが、これからもどうか子どもたちのことをしっかり見て、丁寧にあたたかく対応してください。保護者の方ともしっかりと連携して取り組んでください」とお願いしました。
 何より、私自身が“謙虚さ”と“感謝”の気持ちをもって、ポジティブな言葉と笑顔を大切にし、自分のできることに精一杯取り組んでいきたいと思います。