【4月15日】生まれてきてくれてありがとう
- 公開日
- 2022/04/15
- 更新日
- 2022/04/15
Kのつぶやき
4月も半ばとなりました。そういえば、今月20日は私の母の誕生日だったなと突然頭に浮かんできました。14年前に亡くなった母が、もし生きていれば84歳になるのかと…なんとなく考えてしまいました。母が亡くなったときには、しばらくの間、“もう少し親孝行しておけばよかった”とずっと後悔の日々が続きました。ネットで、ある方のこんな文章を見つけました。
中学の夏休みに母親と大喧嘩した。家を飛び出し、朝まで繁華街とかをぶらついた事が一回だけあった。帰ると家族全員が居間に居た。夜勤の父は職場から抜け出して帰ってきていた。普段仲の悪い兄も、車で私の事を朝までさがしていたらしい。怒られると思ったら父が、「良かった。飯食え」と言った。でも、私はまだ母が許せなかったので口も聞かず部屋に閉じこもった。
数日後、父の部屋の本棚で初めて見るアルバムらしきものを見つけた。それは赤ん坊だった
私の写真が貼ってあった。その横に母の物と思われる日記が書いてあった。それによると私を産んだとき母は難産だったらしく、産まれた後も未熟児だった私の世話が大変だったらしい。私の写真は2歳ごろまで貼ってあり、最後の方のページに“産まれてきてくれてありがとう”と書いてあった。
それを見て、私は大泣きした。
母と喧嘩した時に、「何で私なんか産んだんだよ」と言ってしまった自分は、本当に馬鹿だと思った。母はそれを聞いた時、どんな気持ちだったんだろうと思うと凄く泣けてきた。
その日、母に謝った。
それから、いつか、「産んでくれてありがとう」と母に言いたいと思っている。
私は、この仕事に就いて、子どもたちにたくさんの感動と笑顔と素敵な宝物をたくさんもらってきました。そして、その後ろにいつもいてくださる保護者の方の支えや励ましにたいへん感謝する毎日です。何かあるたびに、子どもたちの今があるのは、どんなときも深い愛情を注ぎ、子どもたちを励まし、支えてくれる保護者の方がいるからこそだと強く思います。ですから、子どもたちに、保護者や家族の方の愛情がどれくらい凄いか、どれくらい心配されているかを伝えていきたい。多感な中学校の時期であっても、“感謝”の気持ちを絶対に忘れないでほしいと伝えていきたいと思っています。
大人は子どもたちに、「生(産)まれてきてくれてありがとう」「今日も笑顔をくれてありがとう」「感動をくれてありがとう」…
子どもたちは、「産んでくれてありがとう」「今日も応援してくれてありがとう」「いつも愛してくれてありがとう」「支えてくれてありがとう」…
そんな気持ちを互いにもちながら、毎日の生活を送っていけたらと思います。
私は、もうこの世にはいない両親に「産んでくれてありがとう。育ててくれてありがとう。仕事は違っても負けないように頑張ります…」という気持ちを持ち続け、今日もひたむきに精進していきたいと思います。