【4月19日】会話
- 公開日
- 2022/04/19
- 更新日
- 2022/04/19
Kのつぶやき
本日は、3年生の「全国学力・学習状況調査」でした。国語、数学、理科の3教科のテストと質問紙(学習や生活の状況などについての質問に答えるもの)が実施されました。全員が、時間いっぱい真剣に取り組んでいました。学力や学習の状況を全国的に調査・分析し、今後の指導や支援に生かしていくものとなります。
さて、今朝の西日本新聞の「花時計」という記者の方のコラムからです。
社会人になって苦労したのは、“返し”だった。取材相手の予期せぬ言葉に対する返答、親ほど離れた上司が発したボケへのリアクション…。瞬時に適切な言葉を選ぶのは大変だった。失敗もした。事件担当になってすぐ、警察官に初めての朝駆け取材をしようとした時のこと。家から出てきた警察官から用を聞かれ、私は緊張のあまり「朝駆けの練習です」と答えてしまった。「俺は練習台か」と怒られた。
先日、建売住宅の営業マンに声を掛けられた。見たところ新入社員のようだ。すでにマンションの契約をしていることを伝えると、彼がひねり出した言葉は「もう一軒買いませんか」。さすがに無理があったと思ったのか、赤面して謝られた。彼もまた“返し”の壁に直面しているようだ。気持ち、分かるよ。
“返し”という表現がどうかはさておき、返答にとても困ると感じるときがあります。どう、返事したらいいのか、どう答えればいいのか、迷って言葉が出ない、または続かないときがあります。続かないと焦ってしまい、言葉足らずになったり余計なことを言ったりして反省することもあります。
関連して、もう一つ面白い記事でkaitoさんという方の「会話で上手い返しが思いつかない、万人に共通する心理」というものが載っていました。それによると以下のようなことになります。
◆「面白いことを言わないといけない」「気のきいたことを言わなければいけない」「よく思われたい」という気持ちが前面に出て、かえって言葉が出なくなる
◆沈黙への恐怖心が強く、「沈黙したくない」→「早く何か言わないと」→「焦って何も思いつかない」ということになり返せない
◆「満足度100%の会話」を目指しており、常に素晴らしいこと、立派なことを言おうとして逆に言葉につまってしまう
感じ方・考え方は、人それぞれだと思います。何より、自然体で、時と場合に応じた会話やコミュニケーションがとれたらと思います。そして、会話で忘れてはいけないことが、自分本位にならないこと、相手意識をもつこと、そして人の話をしっかりと“聴く”ということだと思います。自分の考えや思いばかりを述べて、人の話を傾聴しないようでは、会話は成立しないし、相手を不愉快にさせるだけかもしれません。
私たちは、子どもたちの話をしっかりと傾聴し、子どもたちが安心できるような言葉かけや支援をしなければなりません。そのためにも様々なことを「知る」「学ぶ」姿勢が大切なのだと思います。