学校日記

【6月30日】素敵な挨拶によって…

公開日
2022/06/30
更新日
2022/06/30

Kのつぶやき

 6月最終日、今日もたいへん暑い日となりました。学校では熱中症にも気をつけながら教育活動を進めているところです。6時間目は、今年度名称変更をした「にんげん学」でした。廣瀬楽(ひろせらく)先生の「行動し続けること」というテーマの話を子どもたちは一生懸命聞いていました。
 中学時代には陸上で全国大会に出場するなど、中・高・大学と陸上に打ち込み、その合間にも、様々な経験と旅をされてきた廣瀬先生。行動して初めてわかることがある。直接、見て聞いて感じることの大切さ。教科書に書いてある単なる知識では、予測困難な未来には対応できない。だからこそ、まずは、行動すること、一歩踏み出すことが大切だというお話でした。廣瀬先生の話を聞いて、迷っている子どもたちが勇気をもらい、その一歩を踏み出せるといい、そう思いました。

 さて、今日は挨拶の話です。朝一番、本校教頭の古川裕士(ふるかわひろし)先生は私に、必ずこう言われます。「おはようございます!今日もよろしくお願いします」と立ち上がってきちんと一礼されます。先に帰る私には「お疲れ様でした。お気をつけて…」と。決して私にだけでなく、帰られる先生方には「お疲れ様でした。気をつけて…」と声をかけられているのをよく見かけます。素晴らしい心がけと気配りだと感心させられます。
 後藤勇人さん著『結果を出し続ける人が朝やること』という本の中に「気持ちのいい挨拶をして運を引き込む」というところがあります。
 
 会社に出社したら、目に入ってくる人すべてにどんどん挨拶しましょう。挨拶は社会人の基本ですし、気持ちのいい挨拶は、相手の心を軽くする効果もあります。
 『朝の挨拶は、人間関係を築き、相手に元気を与える素晴らしいツール。使わない手はありません』
 また、普段あまり話さない人とも、堂々と接点を持てる大切な場。朝の挨拶を利用して人間関係をつくっておけば、その後、プロジェクトや社内活動で一緒に働くことになった際などに助けてくれたり、応援してもらえたりするようになるでしょう。場合によっては、挨拶に励む前向きな姿勢を上司に見込まれ、重要なプロジェクトのメンバーに抜擢されることもあるかもしれません。
 以前、ある経営者に次のような話を聞いたことがあります。
 静かで優秀な新人社員と元気いっぱいで普通の新入社員がいたら、新規プロジェクトのメンバーには迷うことなく、元気な社員を入れるとのこと。元気な挨拶をする人に、イヤな気持ちを抱く人はいません。ましてや、それが新入社員であれば、先輩社員からすると、「頑張っているな、応援してあげよう」という気持ちになるでしょう。つまり、朝の挨拶でチームのまとまりをつくるというわけです。
 挨拶には、ほかにも素晴らしい効能があります。挨拶は、もちろん相手に伝えるものですが、挨拶を誰よりも近くで聞いているのは、ほかならぬあなた自身。
 『相手に元気を与える言葉は、当然、あなた自身にも元気を与えてくれます』
 つまり、自分の脳にとってよい状態を、挨拶によってつくり出しているのです。脳を気持ちのいい状態にしていると、プラスの波動が起こります。このプラスの波動で脳を満たしてあげると、次のプラスを引き寄せることになり、結果的によい運を引き寄せます。朝の挨拶で、人も運も味方にしていきましょう。

 挨拶については、昨年度のひとりごとでも3回ほどつぶやかせていただきました。
 野球界の名将であった野村克也さんが一番はじめに教えることは、大きな声で挨拶をすることでした。禅宗で挨拶はもともと「一挨一拶」に由来し、出会った人が心を開いて相手に迫っていくこと、すなわち「私はあなたに心開きます」と伝えることでした。樺沢紫苑さんは著書の中で、「挨拶はコミュニケーションや交流の入口」と言われています。また、別の本(本の名前は忘れました…)で見たことがあるのですが、いつも明るく元気のいい挨拶をする社員が、そのことを一番に評価され重要なプロジェクトに大抜擢されたことが載っていました。
 結局のところ、日頃から素敵な挨拶をすることは、人を笑顔にし、自分を豊かにし、その結果、人も運も引き寄せるのだと思います。ちなみに、古川教頭のことは以前から知っているのですが、そのときから、挨拶とコミュニケーション力の素晴らしさに感心させられていました。私はいつも学ばせてもらっています。