【7月6日】未来への扉
- 公開日
- 2022/07/06
- 更新日
- 2022/07/06
Kのつぶやき
昨日は台風4号の接近・上陸で場合によっては「休校措置」も…と心配しましたが、御陵中周辺ではさほど影響もなく一安心でした。しかしながら、九州に上陸後、温帯低気圧になり、局地的な大雨となったところもあります。高知県では線状降水帯が確認されたとのことでした。
昨日7月5日は犠牲者42人を出した九州豪雨から5年の節目。熊本県内だけで70人近い犠牲者を出した2020年の熊本豪雨は7月4日。そして、広範囲に豪雨が襲った西日本豪雨は7月6日からでした。近年7月はじめのこの時期は豪雨による被害が続いていました。その雨は、私たちの想像や準備を超える勢いで襲ってきたのです。
今年の短い梅雨と台風4号の日本襲来は、西太平洋熱帯域の海面温度の上昇により積乱雲の活動が活発になるラニーニャ現象の影響とも言われています。また、全国各地で猛暑となっている今年の夏、いつ、豪雨や台風に見舞われるかは予想がつきません。「自然」は、人間の想像をはるかに超えてくることが多々あります。今後も、できる限りの「備え」をしておくことは必要なのではないかと改めて思います。
さて、中学生などでも、「やりたいことが見つからない」とか「夢がない」という子が少なくはありません。それは、大人にもあると思います。
そのことに関連して書かれている本があります。『人は話し方が9割』がベストセラーになった永松茂久さんの著書『人生を言いなりで生きるな』という本の中で、人の成長や成功には「ビジョン型」と「価値観型」があるといっています。「ビジョン型」は、自分の目標をはっきりと立て、そこに向かって必要なことを一つ一つクリアしながら、理想のゴールにたどり着くパターン。イチローさんや大谷翔平さんがまさにこのタイプであると。
また、「価値観型」は、未来のゴールはどこかぼんやりしているが、いま自分の目の前にある仕事や、目の前にいる人に対して全力で向き合うことで、まわりからチャンスがやってきて、それを一つずつクリアしていくたびに、自分がやりたかったことへたどり着くというパターン。この「価値観型」を「やりたいことがわからない人の成功法則」とも言っています。
永松さん自身も、現在の仕事を最初から目標にしていたわけではない。正直、目の前のことをやっているときは、「いったい、これが何につながっていくのかな?」と不安になったことがあると書かれていました。以下抜粋します。
しかし、いま振り返ると、そのときの一つ一つの点が、実はあみだくじのように、すべて一本の線でつながってきたことがわかる。人生の分岐(ぶんき:わかれること)は、やりたいことのある・なしではなく、目の前のことにどう向き合い、どう取り組んでいくかで決まる。目の前にいる人を雑に扱えば二度とチャンスはこないし、逆に感動してもらえれば次のチャンスを提示してくれるようになる。私たちは社会人である限り、適当にやっても、価値観を軸にして一生懸命取り組んでいっても、いまの立場でやるべきことは必ずある。そこをどう捉えていくかで、未来は大きく変わる。
未来ではなく、いま。遠くではなく、目の前。
やりたいことが見つからないことを悔やむ必要はない。いま、ここ、目の前にある仕事、目の前にある人に、意味を持って向き合う姿勢こそが、あなたの未来への扉を開く鍵になる。
「いま、できることを精いっぱいやる」「目の前のことにまずは全力で取り組む」…同じような言葉を言っていた偉大な方がたくさんいらっしゃいます。目の前の小さな事を大事に積み重ねてきた結果が今、こうなっているだけだとも…。
夢がないからダメではなく、人のために誰かのために、そして自分のために、目の前のことを精いっぱいにやることが大人でも子どもでも大切なのだと思います。先のことを考える、見通しを持つことはもちろん大事ですが、「目の前のことをおろそかにしてはいけない」「目の前の人を大切にしなさい」ということを自分自身に言い聞かせる私です。