【9月16日】小さな自信
- 公開日
- 2022/09/16
- 更新日
- 2022/09/16
Kのつぶやき
明日からは三連休、そして来週21日・22日は中間考査です。三連休中、台風14号の影響がありそうな予報となっています。被害等出ないような進路をとってほしいものですが…。子どもたちにとっての三連休は、自宅にこもり、中間考査へ向けた“勉強三昧”になるのかなと思います。それぞれの目標に向かって頑張ってほしいものです。
さて、先日紹介した植松努さんの著書『好奇心を“天職”に変える空想教室』の巻頭に載っている文章を載せます。
あなたはなにが好きですか。
ぼくはロケットが好きです。
小さな町工場で、ぼくはロケットを作っています。
宇宙に飛び出す、本物のロケットです。
この世には、よっぽど頭がよくないと、
よっぽどお金を持っていないと、
よっぽど才能とか経験がないと、
「どうせ無理だ」
といわれることがたくさんあります。
でも、あんなにちっぽけな工場の人だって、
ロケットを飛ばせるくらいだから
もしかしたら自分にもなにかできるんじゃないか。
そんな風に感じてもらえたらいいなと思って
ぼくはロケットを作っています。
ぼくの工場には、よく子どもたちが遊びにきます。
彼らもたいていロケットが好きです。
だから一緒にロケットを作ってもらいます。
ただ作り方は教えません。
わからなければ、自分で調べればいいからね。
まわりのやり方を見て、真似をすればいいからね。
自分がわかったことは、みんなに教えてあげてね。
そうすれば“わからないこと”なんて、あっという間になくなるから。
そう伝えると、みんなちゃんと自分たちの手でロケットを完成させます。
“自分のロケット”を完成させると、みんな我先にと飛ばしたがります。
でも、ためしにぼくがロケットを飛ばしてみせると、
「やっぱり飛ばしたくない」といいはじめます。
「あんなに飛ぶとは思わなかった」といいます。
発射ボタンを押せなくなってしまう子もいます。
“どうせ自分のやつはダメだ”ってためらうのです。
でも、ロケットは飛ぶんです。
そうしたら変化が起こります。
みんなやさしくなれるんです。
「作れない」と思っていたロケットを作れたから、
「飛ぶわけがない」と思っていたロケットを飛ばせたから、
小さな自信がわいたのです。
この小さな自信が、これからの日本にどうしても必要なのです。
子どもたちに自信を与え、子どもたちの無限の可能性を引き出し伸ばせる学校・家庭・地域・社会でありたい。子どもたちの可能性を信じ、応援できる大人でありたい。「どうせ無理」と子どもたちが下を向き、悲しい顔をしなくていいような応援者でありたい。私たち自身が「どうせ無理」とあきらめず、笑顔で前を向いてがんばりたい。