【9月29日】かけがえのない…
- 公開日
- 2022/09/29
- 更新日
- 2022/09/29
Kのつぶやき
トップページの記事の『にんげん学』。今日の担当は1年1組担任で国語科の園田克利先生。「追究することの大切さ」について熱く語ってくれました。園田先生の生きざまや頑張りから、1つのことを追究していくことの素晴らしさやその価値について、子どもたちは考えるきっかけを与えてもらったと同時に、失敗しても頑張ろうという勇気をももらったのではないかと思います(私もまた頑張ろうと思いました!)。次の「にんげん学」も楽しみです。
さて、以前私が担任として合唱の取組をしている頃の学級通信を読み返していました。保護者の方がこんなことを書いてくださっていました。
◆みんなの反省とこれからの日数の中で、いかに素晴らしい曲をつくりあげようかという熱い意気込みが伝わってきます。同時に、妥協していた皆さんに心に響く合唱を経験して心に残る合唱をしてほしいと願って下さっている先生の熱い思いがひしひしと伝わりました。いつもいつも、熱く子ども達の気持ちを高めて下さりありがとうございます。美しい響きは全員の気持ちがひとつになってこそ奏でられるものだと思います。しかし、そこに至るまでにはなかなかまとまらなくて大変なことも多いと思いますが3年3組で出会った仲間と一緒に歌うことは、この先二度とないのですから、今…この一瞬一瞬を大切にしながら練習を共に頑張ることで、中学校生活最後を飾る素晴らしい合唱コンクールになると思います。本番を楽しみにしています。
きっと、御陵中の保護者の方々も同じような思いで、中学校生活初めての子どもたちの合唱を楽しみに、そして期待されているのだろうと思います。御陵中の子どもたちは本当に素直です。何事にも一生懸命取り組んでくれます。きっと、地道な練習を積み重ね、本番、心に響く合唱をつくってくれると信じています。
先ほどの学級通信にはこんなことも載せていました。
美しい声は感動的です。でも、美しい声でないと人は感動しないでしょうか?そんなことはありません。一生懸命に歌う姿…それに人は感動します。
お城の石垣がありますよね。大きな石、小さな石、さまざまな形の石が合わさってあの大きな石垣ができているのです。大きな石には大きな石の働き場所があり、小さな石には小さな石が気持ちよくいられる場所があるのです。どの石も必ず役割があり、なくてはならないものなのです。そのどれかが欠けると、あの石垣は崩れてしまいます。それぞれの石がすきまなく支え合って、何百年たった今も石垣が存在するのです。
合唱も同じです。一人でも消極的な人がいれば、そこからやる気のない声や表情や態度が全体に伝わって、まとまった声には聞こえない。合唱には、一人一人の声が必要なのです。どんな声であってもそれは大切な「あなたの声」です。みんなの心の中の「気持ちよく歌いたい」「こんな思いを伝えたい」「素敵な歌にしたい」という気持ちさえあれば、いろんな人の声が支え合って、まとまった美しい合唱になる。
大きい声、小さい声、太い声、細い声、元気のいい声、優しい声…どんな声もかけがえのない「あなたの声」なのです。いろんな声があるから、世界でただひとつしかない素敵な合唱に仕上がっていくのです。
先週、先生は色々な話をさせてもらいました。そして、みんなの感想を読みそのあとの練習の様子を見ながら「3年3組は、やっとスタートラインに立てた」と思いました。ゴールはまだまだ先です。課題は山ほどあります。これからどんな合唱になっていくのかは、最終的に一人一人の気持ちしだいです。日々の練習の姿勢にかかっているのです。
いつも言いますが、3年3組のみんなと「名づけられた葉」という素敵な曲を歌えることは、とてつもない「奇跡」なのです。そのことを幸せに感じられるように、一緒に歌えることが楽しくて楽しくて仕方ないくらい一生懸命練習しましょう。「3年3組みんなの合唱」には、「あなたの声」が必要なのです。何よりあなたの「心」が必要なのです。
あと13日…かけがえのない時間、大切にしましょう。
この時を思い出すだけで、胸が熱くなります。様々なドラマのあったこのときも、子どもたちの熱い思いと素敵な感性、そして粘り強い練習のおかげで、感動的な合唱になりました。御陵中の子どもたちも一人一人、声だけでなく何もかも違います。しかし、かけがえのない大切な一人であることにかわりはありません。そんなかけがえのない子どもたちが集まって、同じ目標に向かって頑張っていくのです。子どもたちにとっても、忘れられないかけがえのない合唱にしてほしいと思います。