学校日記

【11月9日】可能性の制限

公開日
2022/11/09
更新日
2022/11/09

Kのつぶやき

 昨日は、本当に幻想的で素敵な「皆既月食」でした。さすがに、肉眼での天王星を見ることはできませんでしたが、部分食、そして皆既月食を長時間、きれいに見ることができたことは本当に素晴らしいことだと思います。昨夜からの報道でも、442年ぶりの「皆既月食」と「惑星食」の共演が何度も報じられていました。映像では本当に綺麗に写っていて、やはり宇宙というものは神秘的でどこまでも幻想的で夢があるなと思いました。

 さて、昨日の御陵中HPのトップページにある植松努さんの「TED×Sapporo」はご覧いただいたでしょうか?20分くらいの短いものですので、もしご覧いただいてない方にはぜひ、見ていただけると幸いです。植松さんのお話の魅力がつまっているのではないかと思います。植松さんは、「どうせ無理」を無くし、「思うは招く」の精神で、夢を持ち続け、チャレンジし続けること、失敗は当たり前、思い続けて行動することがその夢を叶えていくことに繋がることを教えてくれます。
 植松さんの失敗を恐れず、チャレンジし、可能性を伸ばすことにも関連するのですが、池田貴将さんの編訳著書『覚悟の生き方〜超訳 吉田松陰〜』の中に松陰からの学び「慣れ親しんだ場所から出る」というところがあります。

 ひとりの人間には多くの可能性がある。ただひとり、「自分」だけが可能性を制限することができる。今までの自分が、これからの自分を決定すると誰もが考えているのだ。生まれて今日まで、いろんなつらいこと、傷みを感じることがあった。もう二度とそんな目に遭わないよう、「自分」はつねに的確な助言をくれる。過去の自分の言うことを聞けば安全で、安心だ。
 だが、「心からの充実」は得られない。居心地の良い場所にい続ける限り、「本当にやりたいこと」はできない。むしろ新しい刺激に弱くなり、だんだん感性が鈍ってくるだけだ。志は現状維持を否定する。今のシステム、考え方、ルール、そういうものを飛び越えないと実現しないものに、目を向ける。今、手にしている現実は、過去の選択の結果だ。
 そして未来は、今まさに、心で決めたことによって決まる。いつからでも。どこからでも。松陰の感覚は「うまくいくか知らないが、これをやらなければなにもはじまらない」だった。それは良い結果を出すためでも、周囲から称賛されるためでもなく、人並み外れて強く、心からの充実感を手に入れたいと思ったがためだった。慣れ親しんだ場所から出たとき、自分にとって本当の人生がはじまる。
 評判は傷ついても、生き方は傷つかない。生き方を傷つけるのは、自分だけである。

 「失敗するかもしれない」「失敗したらどうしよう」「自分には無理かも…」「たぶん無理だからこれでいいや…」…こんな気持ちを持つことは私だけでなく多くの方も感じ、悩んだことがあるかもしれません。しかし、植松さんの言葉でも、吉田松陰から学んだ池田さんの言葉でも、夢や志をもって、失敗を恐れずチャレンジすることの大切さを教えてくれています。
 ある人が「自分の限界は、実は自分が想像するよりはるかに高いところにある。自分の可能性を勝手に小さくして、自分でつぶしているだけだ」と言っている方がいました。
 やってみないとわからないことがたくさんあります。むしろ、わからないことの方が多いかもしれません。もちろん、事前に調べたり聞いたり学んだりして準備することは大事です。しかし、最初から「無理」と決めつけず、一歩踏み出すことを忘れてはいけないということだと思います。