学校日記

【11月18日】IB教育

公開日
2022/11/18
更新日
2022/11/18

Kのつぶやき

 今日は、コロナ禍となった一昨年から始めた「錬歩会」。昨年度までは、春日公園を経由し、白水大池公園までの片道8キロ、往復16キロの道のりでした。今年度は距離を減らし、春日公園まで、そして公園内を歩く合計10キロの道のりです。そして、本年度は「食育」も兼ねて「お弁当の日」としました。子どもたちがそれぞれ「ひとり立ちコース」「親子でお弁当コース」「お手伝いコース」を選び、作ってきていました。改めて「食」の大切さ、作ってくださっている方への感謝などを学んでほしいと思って取り組んでいます。
 また、1年生から3年生までを体育祭のときのように縦割りし、各ブロックごとに2年生のリーダーが中心となって安全に先導及び声かけをしました。春日公園での昼食では、手作りのお弁当を美味しそうに食べていました。昼食後は、多くの子どもたちが「鬼ごっこ」などをして思い切り走り回って遊んでいました。天気もよく、外の空気をたくさん吸って、気持ちもリフレッシュして明日からの活力になっていればと思います。
 11月も半ばを過ぎました。あっという間に12月となり、2学期もそして2022年も終わりに近づいています。ずいぶんと冬らしくなっている今日この頃、くれぐれも体調管理に気をつけ、元気に過ごしていきたいものです。

 さて、「IB(インターナショナルバカロレア)教育」をご存じですか?
 文部科学省のHPには、次のようなことが載っています。バカロレア教育とは、国際バカロレア機構(本部ジュネーブ)が提供する国際的な教育プログラム。国際バカロレア(IB:International Baccalaureate)は、1968年、チャレンジに満ちた総合的な教育プログラムとして、世界の複雑さを理解して、そのことに対処できる生徒を育成し、生徒に対し、未来へ責任ある行動をとるための態度とスキルを身に付けさせるとともに、国際的に通用する大学入学資格(国際バカロレア資格)を与え、大学進学へのルートを確保することを目的として設置されました。
現在、認定校に対する共通カリキュラムの作成や、世界共通の国際バカロレア試験、国際バカロレア資格の授与等を実施しています。
 少しわかりにくいとは思いますが、要するにIBの教育目的は、知識や人格のバランスがとれた、世界で通用する人材を育成すること、すなわち文部科学省がずっといっている「生きる力を育てる」教育です。
 江里口歡人(えりぐちかんどう)さんの『IB教育がやってくる!』という本の中にIBプログラムが掲げる「学習者像」というものがあります。
1 探究する人
2 知識のある人
3 考える人
4 コミュニケーションできる人
5 信念をもつ人
6 心を開く人
7 思いやりのある人
8 挑戦する人
9 バランスのとれた人
10 振り返りができる人

 いかががでしょうか?1〜10は決して難しい言葉は並んでいません。要するに学力も大事、そしてコミュニケーション力や思いやり、チャレンジ精神などの非認知能力も大事であるということです。特に、未来が予測困難な時代に、「探究心」「好奇心」をもって物事を見て、考え、行動し、振り返ることがとても重要になってくるのだと思います。
 本の帯封には「偏差値のための教育ではなく、自ら考え創造する力を育成する」と書かれています。まさに今、学校教育に求められているものがこのことなのです。単に知識が多いというだけではダメで、非認知能力をいかに育てていくかが、学校教育においても大きな使命です。これからも日々の授業はもちろん、様々な場面や活動を通して、未来を担う子どもたちの力を高めていけるよう、共に学び、共に伸びていくことを私たちが忘れず、しっかりと取り組んでいきたいと思います。