【11月30日】失敗への勇気
- 公開日
- 2022/11/30
- 更新日
- 2022/11/30
Kのつぶやき
今日は、御笠の森小学校6年生と、御笠の森小出身の本校生徒会役員との交流会を行いました(※上写真)。
1学期に御笠の森小学校の校長先生から、中学校入学への準備として、中学生に来てもらって話をしてもらえないだろうかという申し出があったことから、この計画を進めてきました。コロナの感染拡大の影響や両校の行事の調整が難航したため、この時期になってしまいました。
まず始めに、6年生担任の先生が授業のめあて「中学生との意見交流を通して、自分の明るい未来を思い浮かべよう」を確認しました。そして、6年生代表の子が、現在小学校で頑張っていることを述べてくれたあと、本校生徒会の5名が中学校の学習・生徒会活動・行事・部活動の説明を行いました。
生徒会の子どもたちの最初の挨拶があまりにも凜々しくて素晴らしかったので、一瞬で体育館の空気感が変わりました。6年生の皆さんは、中学生の話をメモをとりながら真剣に聞いてくれました。その後の質問コーナーでは、「難しいと感じた教科は何か?」「勉強時間はどれぐらいなのか?」「行事で最も心に残っているものは何か?」…など、様々な質問を積極的にしてくれていました。それに対して、本校の子どもたちはハキハキと答えていました。最後に御笠の森小の校長先生が、中学生への感謝と6年生の激励をして会は終了しました。今回の取組が、来年入学してくる6年生にとって、不安を取り除き、今後の生活への意欲に繋がっていればいいなと思います。
それにしても、生徒会の5人の子どもたちの説明や発言、立ち振る舞いは堂々としており、本当に立派であると、改めて感心させられました。私は、彼らのことを誇りに思いながら横で見ていました。小学校の先生方も、彼らの成長と素晴らしさに、本当に感動されていました。貴重な時間を使って小学校を訪問してくれた彼らに、心より感謝します!
さて、松浦弥太郎さん著『伝わるちから』の中に「失敗を恐れない」というところがあります。
らしくない、と言われることがある。特に最近よくある。たとえば、ファッションだとか、人とのコミュニケーションのとり方だとか、仕事のやり方だとか、夢中になっていることだとかについて、「らしくないですね」と言われたりする。
そんな時、あなただったらどう思いますか。「自分らしく」というのは、ひとつのすてきさであり、あこがれである。らしくないと言われると、残念がられているようで、悲しい気分になるかもしれない。
らしくないと言われた僕は「そうですよね」と相づちを打ちながら、心の中で喜んでいる。思わずにこにこしてしまう。だって、決して自分らしさを失っているわけでもなく、らしくないことを否定せず、好奇心を持って取り入れてみたり、影響を受けたり、素直に試してみたり、思いきってチャレンジしてみたりしているからだ。そう、すべて意図的なこと。
成長なんて言うと、言葉がきれいすぎるけれど、もうひとつ上にステップアップしたい。新しい色を自分に加えたい。もしや化学反応が起こるかもしれない。そんな期待と欲求があって、あえて、らしくないことをしてみるというのは、まあ、少なからず、凝り固まった頭と心のストレッチにはなるんだよなあ。他人の目を気にせず、いろいろな自分になってみるというのは楽しいし。
これからの時代は、知識や情報より、失敗を恐れずに得た経験の多さがものを言うのではないかと思っている。年齢を重ねるほどに、らしくないことを見つけて、らしくないことを学び、どんどん経験しようと僕は思っている。何より大切なのは失敗への勇気だ。
新しいことにチャレンジするということに「失敗」はつきものかもしれません。しかし、チャレンジしないと「成長」はないと私は思います。ついつい、人の評判ばかり気にして踏み出さなかったり、失敗することを恐れてチャレンジしなければ、停滞や後退しかないのかもしれません。生徒会の子どもたちも今回初めての試みにチャレンジし、立派にその役割を果たしました。つくづく子どもたちは素晴らしいと思います。こういうチャレンジがまた子どもたちを成長させているのだと思います。
大人だからチャレンジしないのではなく、いくつになっても大なり小なり、チャレンジし続ける気概をもっていたいし、もっともっと学びたいと思う私です。