【12月2日】リスペクト
- 公開日
- 2022/12/02
- 更新日
- 2022/12/02
Kのつぶやき
感動して涙が出ました…
今日は2時には起きて、4時キックオフのサッカーワールドカップ「日本対スペイン」戦を張り切って観ました。日本代表チームの素晴らしい逆転劇でした。その勝利に、その姿に本当に感動しました。
ドイツ戦に勝ったときは、監督も選手もたたえられ、コスタリカ戦で負けるとSNS上では辛辣なひどい暴言があふれる。
今回、コスタリカ戦のあとに批判を浴びた一人である吉田麻也選手は、前回大会ロシアW杯当時、セネガル戦での失点から力強く立ち上がるGK川島選手の姿から、自身のインスタグラムにこう記していました。
「ミスを犯した者をこれでもかとたたきのめす悪しき風潮が蔓延しているこの国で、僕らが子どもたちに本当に見てほしいのは、チームスポーツであるフットボールで仲間が苦境に立たされている時にいかに助け合えるか、そして1人の選手が批判や重圧から逃げずに立ち向かう姿勢です。そこに何故、日本人で唯一欧州でGKとしてプレー出来ているかが隠されていると思う」
誹謗中傷を受けながらも、監督を始めスタッフの皆さん、選手の皆さんは、自分たちを信じ、仲間を信じ、応援してくれる人たちを信じ、しっかりと支え合い、戦術を練って調整し、今回のスペイン戦に臨んだはずです。テクニックや個の力では世界の中ではまだまだ劣るかもしれません。しかし、サッカー素人の私が観てても、日本の組織力やチーム力、そして何より勝利への執念、ボールへの執念はすごいと思いました。スペインチームの巧みなパスサッカーに、ピンチになる場面が何度もありましたが、1失点に抑えながらチャンスをうかがい逆転していく日本人選手の粘り強く闘志溢れるプレーにとても感動しました。試合後の選手たちが抱き合って喜んでいる姿、報道関係者からのインタビューに言葉を詰まらせながらもしっかりと感謝と次の試合への抱負を語る選手たちの姿に、私まで思わず涙が溢れました。国を背負って戦うことのプレッシャーや誹謗中傷をもはねのけ、努力し続ける姿、あきらめない姿、仲間を信じる姿に心から敬意を表します。
サッカーは正解がなく、判断の連続だから判断力や生きる力が身につくとも言われます。チームスポーツですから、コミュニケーション力や協調性が培われるとも言われます。また、自分で目標を立て、計画的に練習に取り組むから自主性が育つとも。何より、たった1個のボールを、全員が追い、全員の足や頭などで運び、ゴールを目指す世界的に人気のチームスポーツです。サッカーを「国技」としている国もたくさんあります。そんな“サッカーの魅力”についてプロフェッショナルレフェリーでワールドカップでも主審等を務められたことのある西村雄一さんという方が、こんなことを話されています。
「一番の魅力はリスペクトですね。サッカーの競技規則には、“相手”という言葉は出てきますが“敵”という表現は一切出てこないんです。サッカーが大好きな仲間がチームをつくり、お互いをリスペクトしながらゲームを楽しむ。これがサッカーにおいて最も大切な部分だと思います。“サッカーは少年を大人にし、大人を紳士にする”というデットマール・クラマーさんの格言にも通ずる最も重要な柱だと思います」
私たち応援する側も選手やスタッフ、関わる人すべてに、常に“リスペクト”の気持ちをもって応援したいものです。
ケガや故障で満身創痍で戦っている日本の選手たち…今日はしっかり休んで、次からのトーナメント戦へ向けて準備してもらいたいと思います。
日本代表チームの皆さん、予選リーグ1位での決勝トーナメント進出、本当におめでとうございます!そして、素晴らしい感動をありがとうございました!!