【2月9日】努力
- 公開日
- 2023/02/09
- 更新日
- 2023/02/09
つぶやき
ジーエルアカデミア株式会社代表取締役の塚本亮さんという方の著書『「努力が報われる人」と「報われない人」の習慣』の一部抜粋です
「努力が報われる人は因数分解をし、報われない人は気合いをかける」
努力が正解につながる人の共通点は「因数分解」がうまいということです。36という数字は「4×3×3」「9×2×2」などと分解できますよね。因数分解とは、構成要素を明らかにすること。この考え方が問題解決につながります。目の前の課題をクリアし成果を出すために「何」が必要かを分析する力です。
売上げを増やそうとなったときに、売上とは何によって構成されているのかを分解しなければなりませんよね。「がんばって売上を増やそう」という気持ちだけでは、うまくいきません。それでモチベーションを高めて仕事に臨んでも、必ず成果にはつながるとは言い切れません。よくある例をあげてみると【売上=客数×単価×リピート数】、売上に影響を与える要素を3つに分解したものです。こうやって因数分解をするから、「客数は増えているのか減っているのか」「どうしたら客単価を上げることができるのだろうか」「リピートしてくださっている方は全体の何%だろう」というふうに具体的に考えることができます。「売上を2倍に!」ではなく、「客数1.3倍と単価1.3倍とリピート回数1.3倍を実現して売上を2倍に!」の方が、何をどのようにがんばればいいかが明確になりますね。だから「がんばって成果を出そう!」と意気込んでがんばるだけではダメなのです。気合いでなんとかなるものではないのです。
…(中略)…
正しい努力をしないと成果につながりませんが、正しい努力をするためには、まず「何が必要か」を把握できていなければなりません。まずここの時点でつまづいてしまっている人が少なくないのです。「何のために」を明確にしたら「何を」「どのように」「どのくらい」を明確にする。その「何を」明確にするのが因数分解ですね。…(後略)…
目標やゴールは何か→そのために何が必要か→自分を分析→何をどのようにどのくらい…と考え地道に実行・実践していくことが大切なのだと思います。
一方、すぐに結果や成果は見えないこともあるので、粘り強く続けることが大切になります。また、努力の結果がそのときには出なくても改善したり続けたりすることによって、結果に結びつくこともあります。さらに、努力する姿勢が身につけば、そのことが別のことに生かされたり、能力として高まったりすることもあります。何より人として成長していくと私は思います。
他方、気合いだけではダメだといいながらも、気合いや気持ちも大事になります。一流のスポーツ選手が「最後は気持ちで…」と発言されることがよくあります。「なしとげたい」「やりとげたい」という前向きな気持ちはとても大切なことだと思います。
“努力”や“報われる”というようなことに関して様々な名言があります。
◆天才とは努力する凡才である【アインシュタイン】
◆努力する人は希望を語り、怠ける人は不満を語る【井上靖】
◆努力は必ず報われる。もし報われない努力があるのならば、それはまだ努力と呼べない【王貞治】
◆努力すれば報われる?そうじゃないだろ。報われるまで努力するんだ【リオネル・メッシ】
◆努力に勝る天才なし【野村克也他】
すぐに結果はでなくとも、目標をもち、粘り強く努力していくことの大切さ、素晴らしさを、これからも子どもたちにも様々な方法で伝えていきたいと思います。