学校日記

【3月17日】夢が人生をつくる

公開日
2023/03/17
更新日
2023/03/17

Kのつぶやき

 昨夜行われたWBCの準々決勝、日本対イタリアの試合は、見事日本代表が勝利し、準決勝へとコマを進めました。勝利したことはもちろんですが、何よりも私の心が一番震えたこと。それは大谷翔平選手の気迫でした。昨日先発投手として出場した大谷選手。1球投げる度に球場に響き渡る雄叫び。世界一の選手が、国を背負いあれだけ闘志をむき出しにして戦っている姿に私は感動しました。試合前には栗山監督から「どんな形でもいいからチームを勝たせろ」と言われた大谷選手。3回までイタリア打線をしっかりと抑えたあとの3回裏1アウト1塁の場面での大谷選手の打席。私を含め多くの人がきっと、ホームランなどの豪快な打撃を期待していました。大谷選手の選択は…なんと初球、セーフティーバントだったのです。「自分が試合を決める!」という選択ではなく、リスクが低く次につなぐ“バント”を選択したのです。イタリアの選手はもちろんのこと、見ている人すべてが驚く選択でした。このあとチャンスは広がり、一挙4点のビッグイニングとなったのです。大谷選手の気迫と勝負への執念が他の選手にも伝わり、侍ジャパンは9対3で米国行きのチケットをつかみ取りました。
 試合後、大谷選手はこんな言葉を言っていました。
「あの場面(3回のバントの場面)、日本代表の勝利より優先する自分のプライドはなかった」
 この言葉を聞いてまた心が震えました。
 大谷選手を始め、7回からマウンドに立ったダルビッシュ有選手の雄叫びとガッツポーズ、ヌートバー選手の全力のガッツポーズなど、大リーグで活躍する一流の選手たちが、なりふり構わず勝負に全力でこだわるプレーや声・姿を見せてくれていることに、改めてその凄さを感じます。そして、本当の「プライド、志」というものが何なのか、考えさせられます。大リーガーの選手たちだけでなく、侍ジャパンの栗山監督を始めスタッフ、選手全員の強い思いとプレーに感謝するとともに、敬意を表します。
 いよいよ来週は、準決勝・決勝となります。もちろんどこの国が相手になっても強敵ばかりです。それでも、優勝をひたすらに願い、最高のプレーを見せてくれることを心から期待しています。

 最後に、大谷選手の言葉を3つ紹介します。
◆「しなきゃいけない」でやってないんです。目標を掲げ、その達成のために、自分には練習が必要だと思っています。その意識が、成長するためには何よりも大切だと思います。
◆誰もやったことがないから、自分しかやっていないから、『自分にしかできない仕事』が、もしかしたらそこにあるかもしれないから、だから、二刀流をやっています。どのジャンルにおいてもそういうのは魅力的です。
◆人生が夢をつくるんじゃない。夢が人生をつくるんだ。

 これらの言葉からもわかるように大谷選手は、人それぞれ輝く場所は違っても、夢や目標、志をもって自分を信じ粘り強く努力することの大切さを身をもって教えてくれていると思います。何より、あの素晴らしい人柄とプレーで、人々に夢や希望、元気や勇気を与え続けている大谷選手はとんでもなく凄いと、改めて思わせてくれた昨夜の試合でした…