【校長だより】性暴力防止学習
- 公開日
- 2023/06/27
- 更新日
- 2023/06/27
学習活動
福岡県では、「福岡県における性暴力を根絶し、性被害から県民等を守るための条例(平成31年)」に従って、令和4年度より小学校高学年から高校生の児童生徒を対象に、県から派遣された専門家による性暴力防止学習が全校実施されることになっています。小学校では在校中に1回受講するということで、隔年で専門家が派遣されることになっており、本校は今年度が対象校となっています。
そこで昨日、県から性暴力対策アドバイザーとしてカウンセラーでもある郡島先生を講師にお迎えし、5年生、6年生の子どもたちが性暴力防止学習を受講しました。
性に関することも含め、自分も他者も尊重するあり方を知り、人との接し方を考えることを中心に学習しています。その中ではじめに、人には「境界線(パーソナルスペース)」があり、物の境界線、身体の境界線、心の境界線があることを具体的に分かりやすく教えていただきました。そして、人は境界線を越えられると嫌な気持ちになること、そういう時は、「イヤだ」と伝える、その場を離れる、信頼できる大人に相談するなどの対処の仕方があることも教えていただきました。
「性暴力防止学習」と聞くと身構えてしまうところもありますが、「夏の体操服で隠れるところと口は自分の大切なところですよ」「そこをお互いの気持ちを確認せず勝手に、見たり触ったり、また、見せたり触らせたりという性の境界線が守られていない状況が性暴力です」と、小学生の子どもたちにもよく分かるようにお話いただきました。
子どもたちも、自分の境界線が守られないともやもやするという経験を出し合いながら、相手の境界線も大切にすることや対応の仕方について学ぶことができたようです。