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【1月26日】奇跡

公開日
2026/01/26
更新日
2026/01/26

校長のひとりごと

 明日は私立高校の「専願入試」です。本校でも多くの生徒が受験するため、3年生は「臨時休業(休校)」となり、受験しない子は自宅学習となります。「専願」ですから、第一希望で行きたい!と考えている子たちが受験します。緊張するかもしれませんが、平常心で受験に臨み、力を出し切り「合格」してほしいと願っています。

 さて、清水克彦さんの著書『知って得する、すごい法則77』の中にある「リトルウッドの法則~奇跡は一カ月に一度起きる~」からです。


 常識では考えられない現象や、ふつうは起こりえない不思議な出来事を「奇跡」と呼びます。

「ここで逆転できたら『奇跡』だよ」

「『奇跡』でも起きない限り、到底無理」

 こんなふうに、日常の会話の中でも、「奇跡」という言葉は頻繁に使われています。しかし、日常会話で頻繁に使われるということは、思っている以上に「奇跡」は起きているという裏返しでもあります。実際、「奇跡の大逆転」や「奇跡の復活劇」など、不可能と思われたことが可能になったケースはいくつもあります。

 イギリスの数学者、ジョン・エデンサー・リトルウッドは、奇跡がどれくらいの頻度で起きるのかを計算したことで知られています。彼は、「奇跡」について「100万回に一度しか発生しない例外的な事象」と定義し、人間の日常生活における奇跡の発生頻度を推定してました。

 人間は一日8時間活動するとし、起きている間は1秒に1度、何らかの事象が発生すると仮定して計算した結果、たどり着いた答えが、「人間は35日に一度は奇跡を体験する」というものでした。これを「リトルウッドの法則」と言います。

「東日本大震災が発生した2011年、壊滅的と思われた稲穂のうち3株が、岩手県大槌町の民家の玄関先から『奇跡』的に見つかった」

「200年もの間、受け継がれてきた醤油の素となるもろみが、地震による津波で全て流されたものの、偶然、震災の数カ月前、岩手県釜石市の試験場が陸前高田市の向上から研究用のサンプルとして持ち帰っていたものが見つかり、『奇跡』の復活劇が始まった」

 かつて、筆者は震災取材でこのような「奇跡」に遭遇しましたが、どんな世界にも「奇跡」は起こりえます。…(後略)…


 私たちは「『奇跡』が起きてくれ!」と願うことがあります。そして、清水さんがおっしゃるような「奇跡」なことに遭遇したり、聞いたりすることがよくあります。それは、様々なめぐりあわせであったり、誰かのたった一言で変わることがあったり、繋がったりすることで、それが「奇跡」へと導いてくれているのかもしれません。

 また、清水さんの後略の部分にも書かれているのですが、スポーツの世界で「奇跡的な逆転」や「病気や故障からの奇跡的な復活劇」などを目の当たりにすることがあります。ただ、それは偶然やたまたまではなく、「決して諦めない姿勢」や「日頃からのたゆまない努力」の賜物ではないかと思います。粘り強い努力、誰にも負けない努力が何よりも大事なのだと思います。私も以前紹介したトーマス・アルバ・エジソンの言葉を清水さんも紹介されています。

「私たちの最大の弱点は諦めることにある。成功するのに最も確実な方法は、常にもう一回だけ試してみることだ」

 たとえ苦境に陥っても、何連敗しても、最後に勝てば勝ち、諦めずに続けていれば「負け」はないのです。

 そして最後に、こんな言葉で締めくくられています。

 小さなことを地道に積み重ねる日常生活の中に、いくつも「奇跡」はあり、「逆転」や「復活」、「まさかの大成功」や「思いがけない勝利」といったミラクルを呼ぶこともできるのだと信じていきたいものです。


(ひとりごと第1153号)