【9月25日】素直さ
- 公開日
- 2024/09/25
- 更新日
- 2024/09/25
校長のひとりごと
永松茂久さん著『一流の人に学ぶ心の磨き方』からです。
経営の神様と呼ばれ、人を見抜く名人だった松下幸之助さんが、人を採用するときの基準は、次の三つだったそうです。
「自分は運がいいと思っている」
「愛嬌がある」
「素直である」
ここでは、三つめの「素直さ」について考えてみましょう。
以前、ある保健の営業マンが私のところへパーソナルセッションを受けにきてくれました。彼の悩みを聞くと、「人間関係がうまくいかない」とのこと。しかし、そのセッションはなかなかうまく進みませんでした。私が何か言っても、ふた言めには「いや、それは違うと思います」「僕はそうは思いません」ばかりだったからです。
「素直な人」の反対は「我が強い人」。我が強すぎると、人の言葉が入ってこなくなってしまいます。一流の人は、自分の考えだけに凝り固まってしまうことの危うさを知っています。人の成長は、「自分が正しい」「相手は間違っている」と思った瞬間から止まってしまうからです。ですから、他人から素直に学ぶのです。
自分よりも物事を知っている人から指導されたときは、それが自分の考えと異なっていたとしても、「教えていただきありがとうございます。また教えてください」と、相手の教えをいったん素直に受け入れる。
この姿勢によって、相手を自分の協力者に変え、さらに有益な知識や情報を手に入れているのです。一流の人は、人から教えてもらったことを、「我」をはずして素直に吸収し、それを自分の武器に変えていくのです。
「一流の人は、いくつになっても素直に学ぶ」
せっかくの能力や才能があっても、この「素直さ」がない人は、最後の最後に伸びないと、スポーツの世界で有名な方から聞いたことがあります。「○○にこの素直さが備わっていたならば、きっと今頃は…」と。
やはり、学ぶ姿勢、素直に学ぶ姿勢はとても大事なのだろうと思います。時には、自分自身が気に入らないようなこともあるかもしれませんが、より伸びたい、より成長したい!と思えば、どんな人からも、どんなことからでも学ぶべきことがあるのだと思います。自分が常日頃より努力していることへの「自負や自信」をもつことは決して悪いことではありません。しかし、もうこれ以上学ぶことはない!と思った瞬間から、もうその人に成長はないということを教えてくれているのだと思います。素直さと謙虚さをもって、一生、学び続けることが大事なのだと思います。
■本年度の「夢講座」のお知らせです!
日時:11月13日(水)13時30分
会場:大野東中学校体育館2階
講師:徳永 玲子さん
演題:『玲子しっかり生きてます』
大野東中では昨年度から始めた「夢講座」。様々なところで活躍されいる外部の方をお呼びして、「夢や志をもつことの大切さ」「ねばり強く努力し続けることの大切さ」「命の大切さ」「人との出会いの大切さ」などについて話をしてもらい、子どもたちや保護者、そして教職員に元気や勇気を与えたい…そんな願いを込めて実施する講演会です。
昨年度は、「命の授業講演家」の腰塚 勇人(こしづか はやと)さんにお越しいただき、素敵な講演をしていただきました。そして本年度は、KBCテレビの朝の情報番組「アサデス」でメインキャスターとしておなじみの徳永玲子さんに来ていただくことになりました。後日、保護者の方々にも正式なご案内をいたします。せっかくの機会ですので、ぜひ少しでも多くの方にご出席いただければと思います。どうぞ、よろしくお願いします。