最近の記事はこちらメニュー

最近の記事はこちら

【4月13日】整理整頓

公開日
2023/04/13
更新日
2023/04/13

校長のひとりごと

 今日は全学年、学力診断テストでした(※写真は1年生のテスト中の様子)。1年生にとっては中学生になって初めてのテスト。このテストは、5教科においてどこまでを理解し、どこが不十分なのかを確認するものです。結果が返ってきたら、単に点数だけをみるのではなく、どの教科のどういうこところが課題であるかを把握し、今後それを補うように取り組んでいけばいいものです。学力というものは、見える学力(点数化しやすいテストなど)、見えない学力(見えにくい、点数では表しにくい学力)があります。単なる「知識」が多いだけではなく、それをよりよく生きていくための「知恵」になるようにしていかなければいけないし、何より、学ぼうとする姿勢、学び方、学びに向かう力をつけていくことが今、教育にも求められていることです。
 そして、これからも何度も言っていきますが、非認知能力(自尊心、自立心、忍耐力、道徳性、やり抜く力、チャレンジ精神、コミュニケーション力、協調性、社交性…など)を高めていくことが、人としてとても大切であるし、結果的に目に見える学力の向上にもつながると思います。そんな教育を大野東中学校は目指しています。だからこそ、子どもたちとともに学び続ける教師、成長していく教師でなければと思っています。
 さて、今朝の西日本新聞『春秋』からです。

 野球のワールド・ベースボール・クラシックでは、大谷翔平選手らの侍ジャパンの活躍に加え「ごみ一つ落ちていないベンチ」も称賛された。サッカーのワールドカップでも日本代表がロッカールームを掃除して引き揚げて話題に。日本独特の美徳と称賛してくれる海外の声もあるが、球場もベンチも「使わせてもらっている」という意識があれば自然な行動かもしれない。昔のプロ野球ホークスのベンチは決してきれいではなかった。「美化に取り組んだのは鳥越裕介さんですよ」と関係者から聞いた。2軍監督に就任した2008年秋、雑然としていたスパイクをそろえたり、ペットボトルを拾ったりと率先して行動した。ただルールにはしなかった。「言うのは簡単。強制されるよりも自発的にやらないと続きません」。鳥越さんは語る。「野球はチームプレー。足元をそろえることは足並みをそろえることにもつながります」。その姿を選手はしっかり見ていた。1年後、地方球場での試合だった。スパイクが整然と並んでいる光景にじんときたという。2軍から始まったホークスの「伝統」。鳥越さんの薫陶(くんとう:徳の力で人を感化し、教育すること)を受けた今宮健太選手らによって1軍にも当然のように広まった。新緑の季節を迎え、スーツに身を包んだ初々しい新入社員を目にする。彼らも年長者の姿をきっとしっかり見ていることだろう。見られる側の自覚やいかに。あの頃を思い出そう。

 私も整理整頓はとても大切だと考えています。忙しいからこそ、日頃から整理整頓を心がけているつもりです。ある先輩の先生は「机上が整理されていなくて、しょっちゅう探している人がいる。書類を探している時間に給料は支払われていないから、それはおかしいよね」とおっしゃっていたことを覚えています。
 私はバレーボールに長く携わってきましたが、その中で出会った中学生・高校生などの強豪チームは、礼儀が素晴らしいのはもちろんのこと、荷物や道具を大事にすることとともに、整理整頓も素晴らしかったです。玄関に靴を並べる場合でも、他の方が並べやすいように自分たちの靴で場所をとらないようにと、立てて靴を並べるなど徹底したチームもありました。
 サッカー元日本代表の長谷部誠選手は、著書の中で「整理整頓」の大切さを挙げています。整理整頓をすることで頭と心の整理ができて、それがプレーに生かされると。
 実は、スポーツの世界だけではなく、有名進学校の進学担当の先生も勉強のできる人の条件に『整理整頓』を挙げていた方がいました。
 鳥越さんの言葉、「足元をそろえることは足並みをそろえること」を心に留めておくことは私たち学校現場でも、その他の場所でも大切なことだと思います。子どもたちにも「整理整頓」や美化への意識をもって行動することは相手意識や思いやりにも繋がること、そして「チーム力」をあげること、個人の様々な技能を上げること、また学力向上にもつながるということを伝えていきたいと思います。
 私ももう少し、「整理整頓」を頑張ります!