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【10月28日】心から…ありがとう

公開日
2023/10/28
更新日
2023/10/28

校長のひとりごと

 昨日の文化発表会、子どもたちの姿が本当に素晴らしかったです。
 午前中に行われた合唱。1年生の子どもたちの中学校初の合唱コンクール。声変わり途中で音程がとりにくい状況でも精一杯に歌おうとする姿。リーダーそして担任の先生と一緒に一生懸命に練習してきた成果を出そうと、元気に明るく歌う姿に感動しました。
 2年生。声も安定してきて強弱や曲想を考えながら歌っていました。体調不良等で欠席者が多い中でも、それをカバーしようと心を一つに歌っている姿が伝わってきました。私は、そんな1年生、2年生の歌にじーんとして、目のあたりが危うくなっていました。
 そして、3年生トップバッター5組の「聞こえる」。圧倒的な声量、詩の意味を理解し、指揮者と一体感のある素晴らしい合唱に自然と涙が溢れました。そのあと出てくる3年生各クラスの素晴らしい合唱。1年次の合唱コンクールは中止、2年次は体育館で中学生になって初めての合唱コンクール。そして今年、中学生として最後、さらには卒業式を残して最後の大きな行事である合唱コンクールにかける3年生一人一人の思いが、その表情、歌い方、姿から、私にビンビンと伝わってきて胸がいっぱいになりました。どのクラスにも“金賞”をあげたい!、そう思いました。
「頑張ることは素晴らしい!一生懸命はかっこいい!」
 教師になってからこのことを子どもたちに伝えてきた私。子どもたちがひたむきに合唱に向き合い、仲間を信じ、心を込めて歌う姿があまりにも輝いていて、涙をこらえるのが大変でした。トリを飾る3年3組の「春に」…。あのときの子どもたちと母との思い出がよみがえってきて…。「素敵な歌をありがとう」、そう心の中でつぶやきました。
 
 外部審査委員の先生が「講評」のときにも子どもたちに話してくれましたが、本当に子どもたちの“聴く態度”も立派でした。ステージに上がるクラスの人はもちろんですが、座っている誰もが、話すことなく静かに待っている。合唱中の聴く態度、そのあとの拍手も心を込めてしていることが伝わる拍手でした。もちろん、吹奏楽部の演奏のときもそのほかの発表のときも…。なんて素敵な子どもたちなのでしょうか。そういうことがきちんとできる大野東中の子の素晴らしさにまた感心させられました。
 また、生徒会役員の子どもたちの準備や片付けの姿、進行や運営のすばらしさ…。どこまでこの子たちは素晴らしいんだろうと心から思いました。

 閉会式が終わり、生徒会役員の子どもたちと先生方での後片付け。そのとき、生徒会役員の一人が私に話しかけてくれました。
『先生、今日は本当に嬉しいです。もちろん賞をとれたこともありますが、それ以上にみんなで頑張れたってことが嬉しいです。先生…、ありがとうございます』
「え?私は何にもしてませんよ。私がこんなに素敵な思いをさせてもらってありがとうですよ!」
『いえ、校長先生、いっつも私たちをあんなに褒めてくださって…』
「ううん。だってあなたたちが本当に素晴らしいから。正直にその気持ちを言っているだけだよ」
『本当にありがとうございます』
 そういう彼女のまっすぐなまなざしと言葉に、感動するとともに、心がまたあたたかくなりました。

 生徒会役員を中心に作成した立派な「全校制作」を外し、第53回文化発表会は、幕を閉じました。私は閉会式でも言いましたが、子どもたちのおかげで心があたたかくなり、たくさんの感動をいただきました。心から、ありがとうです。こんなに素敵な子どもたちと出会えて幸せです。これからもこの素敵な子どもたちと共に頑張ります!
 最後に、いつも子どもたちを支え、指導・支援してくれている先生方にも感謝です。ありがとうございます!

※2枚の写真は、上が閉会式のときの校歌斉唱の様子。そして、下が大野東中が誇る生徒会役員の子どもたち(と、担当の石橋先生)です。晴れやかで素敵な笑顔ですよね。この子たち、11月2日に「退任式」となります。何だかさみしいです…