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【4月25日】しなやかに…

公開日
2024/04/25
更新日
2024/04/25

校長のひとりごと

 先日、竹の花が咲いたとのニュースが流れていました。ところが、これは竹ではなく「ササ」であったとのこと。しかし、竹であれ、ササであれ、これらの「花」が咲くことは極めて稀なのでニュースとなっています。竹類は、60年から120年に一度花を咲かせるといわれています。ということは、私たちが生きているうちに一度見られれば、たいへんラッキーなことなのだと思います。そのことが、今朝の西日本新聞の『デスク日記』に載っていました。

 120年に一度ともいわれる自然現象が、日本各地で起こっている。竹の一種、ハチク(淡竹)の一斉開花だ。竹と同様に珍しいササの開花情報が本紙八女筑後支局に寄せられ、ササの生態を福岡市植物園などに取材する過程で、ハチクの話題を知った。
 竹類は種類によって60〜120年ほどの周期で開花し、枯死するとされる。研究者の間では、ハチクは過去の文献などから120年周期と推定され、前回が1900年代だったことから、次は2020年代と予言されていたらしい。今まさに、仮説が裏付けられつつあるわけだ。とはいえ、あまりに周期が長いために過去の情報は少なく、竹類の生態はいまだに「謎だらけ」(同植物園)。だから研究者たちは今、正確な記録を残そうとしている。120年後の開花期を生きる世代に謎の解明を託す作業でもあるという。世紀をまたぐ壮大なドラマにみえてくる。

 私たちが生きている間に一度も見ることができないくらい貴重な竹やササの花。考えれば本当に不思議だし神秘的ですよね。やはり、植物に限らず生き物もそうだし自然というものの偉大さ、崇高さには驚かされます。以前、竹の凄い特徴を説明し、本校の教育目標の中に掲げている「しなやかな心」や「節目」の話をさせていただきましたが、自然には勝てなくとも、私たち人間は謙虚に学ぶべき事がたくさんあるということがわかります。竹類のことなどを始め、生涯をかけて研究をされている方、未来に繋がる研究をされている方にも敬意を表します。「竹のようにしなやかに…」、そんな姿勢で毎日を充実させながら送りたいものです。時に「花」を咲かせて…

 おかげさまをもちまして、「校長のひとりごと」も本日で800回となりました。令和2年6月26日に「校長のひとりごと、始めます…」を載せてから4年弱です。令和2年の2月27日に当時の安部総理より、全国の小中高へ3月2日からの臨時休校の要請がありました。本当に驚きました。「そんな急に…」と思いましたが、3月末まで休校の決定は変わりませんでした。次の日、道具をすべて持ち帰る生徒を泣きながら見送る先生方の姿が今も目に焼き付いています。4月に入ってからも休校は続き、学校に子どもたちがいないことの悲しさと寂しさ、むなしさを感じる毎日でした。5月中旬から分散登校などをはじめ、前任校では始業式を5月25日にグラウンドで行い、手探りでの授業再開でした。保護者の方、地域の方に学校に来ていただくこともできず、様々な行事や活動が中止または制限され、子どもたちはもちろん私たち教師も、そして保護者の方々にもたくさんのご心配をおかけしました。そんな中、ホームページの発信を積極的にして、学校の様子を知ってもらいたいと思いました。トップページの充実はもちろん、校長として何かできないかと思いつきで始めたのが、このひとりごとでした。日常の子どもたちの様子や小さな私の気づきを共有したい、また、私が考えていること、一緒に考えていただきたいこと、自分はまだまだできていないけれども大切にしていかなければいけないと考えたことなど、とにかく、1週間に1回でも2回でもつぶやいていけたらいい…。そして少しでも保護者の方、地域の方、または子どもたちや先生方が読んでくれて、一緒に共感してくれたり、一緒に悩んでくださったり、少しでも元気や勇気が出たり、もしくは生きていく上での小さなヒントになればこれほどありがたいことはないと思っていました。一日出張に出ていたり、バタバタとしていてまったく時間がとれないときは、早朝や夜遅くに少しの時間を見つけて作成していました。時々、保護者の方などが「いつも読ませていただいてます。とても勉強になります」「なんだか、とても元気が出ました」「これからも無理はなさらず続けてほしいです」…などとおっしゃってくれる方がいます。「校長先生、私は毎日読んでますよ!この前のやつ、めっちゃ感動しました」とか、本当に私が嬉しく幸せな気持ちになるようなことを言ってくれる子どもたちもいます。その言葉をエネルギーにしてこれまで何とか続けてきている状況です。先週、今週と毎日どこかに出張していてじっくりとひとりごとをつくる時間もないことも多いですが、自分自身の成長のためにも頑張らなければと思っています。200回とか300回…と節目のような回数になると、もうそろそろやめてもいいかという気持ちも少しだけありつつ、次の○○回までは頑張ってみるかと自分を奮起させてやっています。たとえ、たった一人であっても二人であっても「楽しみにしてますよ」「参考になります」…などと言ってくださる方がいる間は、少しずつでも頑張らなければと思います。今日も出張が2つでした。いつもパワーをくれる子どもたちに負けないように頑張らなければと思います。
 今日も読んでくださって、ありがとうございましたm(_ _)m