【5月10日】まだまだ勉強不足な私です…
- 公開日
- 2024/05/10
- 更新日
- 2024/05/10
校長のひとりごと
ゴールデンウィーク中に私が知らないところで話題になっていることがありました。日本教育新聞コラム『不易流行』からです。
今年のみずがめ座η(エータ)流星群の活動が最も活発になるのは、5月6日ごろとの予想だ。流星を見ることができる期間は、8日ごろまで続くと報じられている。この流星群の元となる流星群を放出した天体は、著名なハレー彗星に関連があるかもしれないという。
ニュートンの友人であり、天文学者、数学者でもあったエドモンド・ハレーは、過去に出現した記録のある彗星が、次は1758年に回帰することを予言した。ハレーが没して16年後、彗星は予言通り現れ、その功績をたたえハレー彗星と名づけられた。ハレーは先人の観測データと、ニュートン力学などを駆使して軌道を計算して出現日を正確に導き出した。当時の多くの人たちにとって、星や彗星は占星術や神話のような神秘的な存在として映っていただろう。彗星の軌道を数式で表現し、それが見事に証明されたことは天文学上のエポックメーキング(※新時代を開く)であり、その後の科学界にも大きな影響を与えた。もちろん、ハレー一人の力によるものではなく、ケプラーやニュートンなど先人の努力の堆積が大いに貢献している。学問の深遠さと、人類の英知の可能性を感じずにはいられない。ハレー彗星が次に出現するのは、2061年7月。今を生きる子どもたちがその天空を眺める頃には、現在からは想像もできないことが解明されているかもしれない。
コラムにもあるようにエータ流星群は流星を放出した天体(=母天体)が10月のオリオン座流星群と同じハレー彗星だそうです。5月6日の福岡では、エータ流星群はあいにくの天気で見えなかったようです。
流星も彗星も言葉だけは聞いたことはあってもこの違いをきちんと説明しなさいと言われると私は…となってしまいます。「流星」は小さなチリが地球に突入する際、大気と衝突し発熱し輝いて見える現象。一方、「彗星」は、ほうきの形のように尾を引きながら太陽の周りを公転している小天体。彗星の中心の核は8割が氷で残りは揮発性のガスなどでできていて太陽に近づくとそれらが蒸発・放出してほうきの尾のようになるそうです。もっと言えば、「流星」は砂粒のようなものが一瞬光って見える現象であり、「彗星」は直径数キロ以上の大きな尾を引いた星が最長1週間ほど見える天体であるということです(とは言っても、なかなか頭で理解することは難しいですね…(^_^;))。
いつも思うのですが、そういったことをはるか昔から研究する人たちがいて、私たちが到底想像もつかないようなことを予想し、観察し、検証し、研究し、謎やその正体を解明していく…本当に凄いと尊敬します。
天体をはじめ様々な自然現象や事象などについて少し学ぶと、また新たな興味が湧いたり、その素晴らしさや壮大さを改めて感じたりすることができます。
人類は、常に疑問をもち、学び続け、失敗を繰り返しながらも粘り強く努力し、様々な分野で発展・進化し続けています。近年、その進化や革新はあまりにも早すぎて私はついていけていない状況もあります。しかしながら人類の平和や幸せのために、常に探究し続け、よりよい社会になっていくように私たちは努力していかなければなりません。そして、そんな子どもたちを育てていけるよう、常日頃から探究的な授業や子どもたちが主体的に学びに向かう授業や活動を仕組んでいかなければならないと思います。だからこそ、私たち自身が学び続けなければ…そう思います。