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【5月16日】「辛」と「幸」

公開日
2024/05/16
更新日
2024/05/16

校長のひとりごと

 雨はあがりましたが晴れてはいますが、かなり強い風が吹いており、ちょっと肌寒い天気です。それでも子どもたちは、残り三日となった練習時間を大事にしながら今日も精一杯に練習に取り組んでくれるものと思います。
 さて、今朝の西日本新聞のコラム『春秋』からです。

 アルプス山脈の雪山にチョコをかけて食べたらどんなにおいしいだろう。そんな発想から誕生した。竹下製菓(佐賀県小城市)のアイスバー「ブラックモンブラン」は1日15万本製造する九州のソウルフードである。発売は1969年5月。バーに当たりくじが付いているのも、半世紀以上子どもたちを笑顔にしてきた理由だ。創業家の5代目社長、竹下真由さん(42)は経営理念の「おいしい、楽しい」を従業員と一緒に追求している。竹下家の三本の矢…。「アクセル役」の真由さんを「ブレーキ役」として支えた副社長の夫を年明けに病気で失った。どんな企画も「やってみて良かやんね」と見守り、会長として人脈づくりに尽力した父も先月他界した。生きていれば、辛いことは起きる。真由さんは時々、店舗に足を運ぶ。「商品を握りしめたお子さんがレジへ走っていく姿」から明日への活力をもらう。組織再編など直面する課題はあっても「いつか宇宙から地球を眺めたい」との夢がある。昨秋、学生らとのプロジェクトで気球につないだブラックモンブランをビデオカメラと一緒に成層圏へ飛ばし、青い地球と映る撮影に成功した。「身近な人や物も宇宙に行ける時代が来ると、伝えたい」。三本の矢は一本に減っても心は折れない。アイスを支えるバーのように。「辛」の時に横棒の「一」を加えれば「幸」になる。雲のかなたに夢が広がっている。

 私は、小さい頃から時々食べていたブラックモンブランの味が忘れられず、今でもたまに食べたくなります。実はつい先週、買って食べた私です。久しぶりに食べてみると、やっぱり懐かしく美味しい!
 最後に書かれている「辛」と「幸」…
 調べてみると、この二つの漢字、とても似ていますが、意味はもちろんまったく違いますし、漢字の成り立ちとしてはまったく違います。しかしながら、「辛」に横棒の「一」をたすだけで「幸」になるため、よくことわざのように使われることがあります。先日もあるところにご挨拶に行ったところ、「“辛い”に一を加えると“幸せ”になる」というような言葉が掲示してありました。
 おそらく、こういうたとえの意味は、「辛い(不幸)」と「幸せ」は紙一重であり、心の持ちようで変わる。辛い、苦しい、悲しい…と落ち込むばかりでなく、きっといつかは晴れる、乗り越えられるまたは、そのことがきっと今後の糧になる…そう思い、前を向き、努力したり改善したりしていけば、必ず幸せはおとずれるということを言っているのではないかと思います。
 要は、このひとりごとでも何度かつぶやいた「心の持ちよう」なのだと思います。誰しも辛いこと、きついこと、苦しいこと、悲しいことはあります。避けたくても避けられないことがたくさんあります。それでも、「止まない雨はない」と信じて、「辛」を「幸」に変えていくことが大切なのだと思います。