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【5月24日】謙虚さ

公開日
2024/05/24
更新日
2024/05/24

校長のひとりごと

 デール・カーネギーの著書『道は開ける』の中に「謙虚さは成果をもたらす」というところがあります。

 スウェーデン在住の男性から手紙が届いた。彼は戦火を逃れるためにオーストラリアからスウェーデンに移住した。数か国語を話せたので、商社の駐在員になるために就職活動をしたが、どの会社からも断られた。ある会社からは「当社は駐在員の募集をしていないし、たとえ募集しても、でたらめなスウェーデン語しか書けないような人物を雇うつもりはない」と書かれた手紙が届いた。
 彼はそれを読んで激怒し、すぐさま反論の手紙を書いた。だが、しばらくして冷静さを取り戻し、「たしかに自分のスウェーデン語はまだ不十分だ。それを指摘してくれたことに対して感謝の手紙を書こう」と思い立った。
 そこで、彼は自分が書いた手紙を破り捨て、「先日は間違いをご指摘いただき、ありがとうございました。これを機にスウェーデン語をもっと勉強します」と書いた手紙を先方に送った。すると数日後に面会の通知が届き、会社に出向いたところ就職することができた。謙虚さが成果につながることを、彼は身をもって学んだのである。

 「謙虚さ」の意味を調べると、「ひかえめでつつましやかなさま」という意味のほかに「自分の能力・地位などにおごることなく、素直な態度で人に接するさま」とあります。
 素直な態度で相手に接する謙虚さ…大事なことです。しかし、年齢とともに意固地になったり、多少の自信で素直に認めなかったり、人が正しい指摘をしてくれているのに腹を立てたりする。私もそんなことがあります。ですから、謙虚であることは私にとっては難しく、日頃から心がけておかないといけないと感じています。おごり高ぶることで、努力をしなかったりそれによって成長しないということにもつながりかねません。一方で先日のひとりごとでも述べたように、謙虚さが大事ということは、マイナス思考になったりネガティブになったりするということではありません。目標をもって努力をしたり、小さなことを積み重ねていきつつ、人からの指摘も真摯に受け止め、自分できちんと振り返る。そのことによって冷静に自分を分析し、修正し再度行動に移すことが大切なのかもしれません。そういう素直さや謙虚さこそが成長のカギになるのかもしれません。今一度、「謙虚さ」について自分自身を振り返ってみたいと思います。

 ちなみに…
 今日のひとりごとは、空の上で作成しています。今週は東京に出張でした。今、飛行機で福岡空港へ向かっているところです。機内のモニターには、高度8534キロ、対地速度(地上に対する速度)時速855キロと表示されています。とんでもなく重たい機体が空を飛ぶなんて…「すごい!」と勉強不足な私は思ってしまいます。機内で「謙虚さ」について考えながら、もっと勉強しなきゃと、ひとりごとをうっている私でした(^_^;)

体育祭でキラキラと輝きを放っていた子どもたち…今週もがんばったかなぁ〜