最近の記事はこちらメニュー

最近の記事はこちら

【11月19日】自分で考える

公開日
2024/11/19
更新日
2024/11/20

校長のひとりごと

 株式会社スヴェンソンホールディングス代表取締役会長で元卓球日本代表監督の児玉圭司さん著、『1日1話自分を強くする成功の教科書』からです。


 自分が夢や目標に対して、どういう位置(レベル)にいるかを考えたとき、絶望的な気持ちになることがあるかもしれません。その目標にたどり着くための切り口がどこにあるか分からない。現在の自分とのギャップはどのようにして埋めていけばいいのか、見当もつかない。しかし、「これはだめだ」と諦める前に、やり方を考える習慣を身につけてほしいと思います。これは違っていたと気づいたら、別のやり方に切り替えればいいのです。決めたことを変更するのは、決して悪いことではありません。進む道・戻る道・楽しむ場所・逃げる場所。そのどれもが大切なものなのです。そして、分からないことは「恥」ではありません。分からないことは素直に先輩に聞いたり、指導者に教えを乞えばいいのです。ただ、それを自分のものにしていくためには、聞いたあとは自分で考え、自分で理解を深めなければなりません。

 成長の途中で大きな転機や壁にぶつかったとき、指導者のアドバイスを参考にすることは重要です。それを自分の心が納得し、理解できたときには大いに身につくものがあります。しかし、それはあくまで道の入口にすぎません。アドバイスを心の中で吟味して、「これは自分にとって重要なことだ」と納得したものをきっかけに、あとは自分で自分の人生を切り拓いていくしかないのです。

 人生は他人のものではなく、自分の生き方は自分で決めることが基本です。途中で小さな失敗を幾度も重ね、痛い目にあっても、自ら修正し、成長していけばいいのです。妥協も失敗も、その意味を自ら考えて糧にすることで良薬となるのです。


 人生というものは、うまくいくときもあればうまくいかないことも多々あります。いや、うまくいかないとか、思うようにいかないことの方が多いと思います。そのたびに、悩み、考え、へこみそうになることもあります。しかし、それを乗り越え、修正し、改善し、次に繋げていくことが大切なのだと思います。もちろん、わからないことがたくさんあります。知らないこともたくさんあります。だから学び続けなければなりません。自分自身が成長し続けなければなりません。そして、悩んだり、苦しんだり、きつい思いをしながらも乗り越えていくことで、人として成長していくのだと思います。

 また、様々な場面で、私たちは決断を迫られます。児玉さんがおっしゃっているように、先輩に尋ねたり、誰かに相談したりすることもあります。しかし、最終決断は「私」です。私自身が決定し、次の行動を決めるのです。それは子どもたちも同じです。進路選択であっても、たくさん悩むかもしれませんが、最後は自分で決めてほしいと思います。自分で決めたことだから、頑張ることができます。

 「自分で考える」という習慣を身につけることは、人生においてはとても大切なことであると思います。