【1月8日】成功のための方程式
- 公開日
- 2025/01/08
- 更新日
- 2025/01/08
校長のひとりごと
いよいよ3学期がスタートしました。今日の始業式では、稲盛和夫さんの「成功のための方程式」について紹介しました。
稲盛さんは、大学卒業後、“就職難”の時代に、なんとか入った会社は、給料すらろくに払われない赤字続きの会社でした。同期で入社した4人の仲間は、あっという間に辞めました。稲盛さんも辞めたい気持ちはあったのですが、様々な状況の中で辞められず仕事を続けることになりました。どうせやるなら、不満を言う前に、研究に没頭するしかないと思い、徹底して研究され、成果を上げていきました。そのおかげで会社の経営状況はよくなりました。ただその後、技術開発のことで上司との折り合いが合わず、退職し、数人のメンバーと新会社「京都セラミック(現 京セラ)」をつくります。その後は、「KDDI」の創業やJALの再生を無報酬で引き受けるなど、素晴らしい業績や成果を上げられました。その稲盛さんの言う「成功のための方程式」が以下です。
人生の結果 = 考え方 × 熱意 × 能力
です。人生の結果は「考え方」「熱意」「能力」の3つのかけ算で決まるということです。
「能力」は、健全な肉体、才能、生まれ持った適正など先天的なものも大きいです。これが「0~100」だとします。「熱意」は、自分の思いや「こうありたい」「こうなりたい!」「絶対やり遂げる」など、自分で決めることができます。この「熱意」も「0~100」で掛け合わせるのです。
したがって、飛び抜けた才能や能力がなくても、自分の欠点を理解し、それを補うめたに情熱を燃やして努力し続ければ、生まれながら才能に恵まれ、それを鼻にかけて努力しない人より大きな成功を収めることができるということです。
そして、稲盛さんが最も大切だと言っているのが「考え方」です。これはどういう心構えで人生を送り、勉強したり部活動をしたり仕事をしたりするかということです。「考え方」は「0~100」ではなく「-100~100」だと稲盛さんは言います。要するに、嫉妬、ねたみ、恨み、自己否定などという否定的な感情(ネガティブ)にとらわれていると、その心構えは「マイナス」となり、結果も「マイナス」になるというのです。逆に、「前向きで素直な考え方(ポジッティブ)」を持っている人は、素晴らしい人生を送り、成功するというのです。稲盛さんは、「よい考え方=思いやりのある考え方」「悪い考え方=自分さえよければという自分勝手な考え方」と言っています。
目標を持ち、「絶対に成功したい」「成し遂げたい」という強い「情熱」と、「きっとできる!」「やればできる!」という前向きな「考え方」、そして利他の心をもって人間性を磨きつつ、努力を続けていけば、いつかきっと成功する!、という稲盛さん自身の経験に基づいた考えを教えてくれています。
子どもたちには、「熱意」と「考え方」のことを頭の片隅において、着実に努力を続け、成長してほしい…そして、素敵で充実した3学期、2025年にしてもらいたいと強く願っています。
子どもたちが、インフルエンザ等などの感染症にも気をつけながら、笑顔で毎日が過ごせるよう、3学期も職員一丸となって頑張りたいと思います。
3学期もどうぞ、よろしくお願いしますm(_ _)m