【3月4日】出逢い
- 公開日
- 2025/03/04
- 更新日
- 2025/03/04
校長のひとりごと
今日午後から、3年生の卒業式練習が行われていました(写真)。整然とした中で、真面目に取り組んでいました。本番まで、さらに気持ちを盛り上げ、最高の卒業式にしてほしいと期待しています。
また式練習後は、3年部の先生方が時間をかけて作成した3年間の思い出のスライド上映会が行われていたようです(私は出張のため、観ることができませんでした…(T_T))。きっと3年生の心の中に、懐かしさとともに、今まで頑張ってきた自分たちの姿が映し出され、残りわずかな中学校生活への名残惜しさも感じたかもしれません。明日は、公立高校の一般入試です。入試を受ける子どもたちは今までの努力の成果をすべて出し切ってほしいですし、入試がない子どもたちも、残りわずかな中学校生活を充実させてほしいと思います。
さて、3月3日付、読売新聞のコラム『編集手帳』からです。
何の変哲もない数字の羅列が、若者を中心に意味を持った時代があった。2017年のNTTドコモのCMに同社が営業を始めた1992年の夏、17歳の少女のポケットベルに、ボーイフレンドから〈0906〉のメッセージが届く場面から始まる一編ががある。
携帯電話はまだ珍しく、若者はポケベルの数字の語呂合わせで連絡を取り合った。〈0906〉は「遅れる」という意味だ。CMの中の2人は何度か別れを繰り返しながらも結ばれ、娘が生まれた。出会いから25年後の2017年に17歳となった娘が語る。「25年分の奇跡があって今の私がいる」。
英国の大学教授の研究によると、人は1日に最大3万5000回も決断をしているそうだ。「人生は選択の連続」という名言もある。目の前の現実は無数にある未来への道筋から、一つひとつ選択を繰り返した結果だ。
この春に進学や就職をする若者も、人生に関わる決断をしたことだろう。これからも何度も選択を迫られるはずだ。出逢いを大切にしよう。〈そのときの出逢いが/人生を根底から変えることがある/よき出逢いを〉。相田みつをの言葉から。
私たちはたくさんの人とかけがえのない出逢いをしています。そして、その出逢いをよいものとしていくのも自分自身だと思います。様々な人との出逢いや関わりの中で、私たちはたくさんのことを考え、悩み、そして判断し、行動し…時に失敗し…でもそれらすべてが人生の“糧”であり、私たちの“成長”に繋がっているのだと思います。
3年生の子どもたちが選んだ進路先は、何万回の決断のうちの一つです。そして、その進路先がよかったかどうかも、自分次第だと思います。置かれた場所でどう考え、どう頑張るか…それによって人生はいくらでも変わっていく。そう思います。
私たちは、とてつもない“奇跡”で生まれ、たくさんの人と出逢い、たくさんの人に支えられ、様々な“奇跡”の中で今を生きている。7日の卒業式が、かけがえのない出逢いをした3年生にとっての貴重な一日であり、最高の旅立ちの日となってほしいと思います。3年生の卒業式まであと3日…。