【3月5日】自律貢献
- 公開日
- 2025/03/05
- 更新日
- 2025/03/05
校長のひとりごと
今日は、公立高校一般入試。9時40分スタートの国語のテストから16時終了の英語のテストまで…。受検している子どもたち!ガンバレー!!!
さて、『人間学を学ぶ月刊誌 致知』に元サッカー日本代表監督で現在、FC今治のオーナーを務めている岡田武史さんと、元侍ジャパン監督、現福岡ソフトバンクホークス監督の小久保裕紀さんの対談が載っていました。テーマは「勝運を掴む」でした。その中のいくつかの言葉を紹介します。
◆これからは「エラー&ラーン」の時代。これまでの教育は、失敗しない方法を教えてきました。けれどもこれからは、自分で失敗を重ねながら学んでいく主体性を育む教育が必要になってくる。うちの学校(FC今治高校里山校)では先生をコーチと呼んでいるのですが、彼らには三つの質問をしてほしいと言うんです。何かあったときにはまず、「どうしたの?」と聞く。生徒が何か答えたら、「それで君はどうしたいの?」「コーチに手伝えることはある?」と尋ねる。これを繰り返してほしいと…[岡田武史さん]
■僕が現役時代にお世話になったメンタルトレーナーの形からは、寝る前に「よかった、ありがとう」ということを思いなさいと指導を受けていました。たとえその日は4打数4三振でも、布団に入ったらよかったことで頭を満たしなさいと。「三日前のホームランはうまく打てたな」でも、「きょう食べたケーキはうまかったな」でも何でもいい。一日の最後によかったことを頭に浮かべて「ありがとう」と感謝の念を抱いて眠りにつくと、睡眠の質がものすごく上がって体の疲れがとれるんだと。それで日常の中でアンテナを立てるように意識し始めたら、よいことがどんどん引っかかるようになりました。そして一つひとつに感謝をし続けていると、思わぬご褒美を手にすることができるようになったんですよ…[小久保裕紀さん]
◆突き詰めていけば、運ってフィフティ・フィフティだと僕は思っています。世間的には僕が成功ばかりしているような印象があるかもしれないけれども、陰ではそれ以上にたくさんの失敗をしてきているんです。ただ一つよいところがあるとしたら、簡単にあきらめないこと。そうすると不思議なことに、最後には運があったんだと思えるような状況になっているんです。だから運を期待して、ことさらに運を呼び寄せるようなどと思ったりはしません。人間というのはそういう個人的な思惑を超えた何か大いなる力に生かされているんだと思い定めて、いま自分にできることに精いっぱい取り組んでいくこと。それが結局は運に恵まれ、豊かな人生へと通じる道ではないかと僕は考えています…[岡田武史さん]
このほかにも、勝負の世界で生きていらっしゃるお二人の言葉がたくさん載っていました。そのすべてを読んで私が思ったことは、勝利をつかむ、運を引き寄せるためには、まず何より「あきらめずに努力し続けること」。また、支えてくださっている人や当たり前の日常を送れていること、日々の小さな事も含めて「感謝の気持ちをもつこと」。そして、運をつかみ、世界で活躍するような選手になるためには、自分で考え積極的にチャレンジし、たくさん失敗して、その中でたくさんの学びを得て、成長していく主体性のある人間を目指すことが大切なのだと思います。
今、中学校で求められている授業、教育もまさにそうです。未来が予測困難なこの時代に、自ら課題を見つけ、解決方法を考え、トライ&エラーを繰り返しながら解決を目指していくような子どもをどう育てていくか? すなわち、本校の教育目標である「自律貢献」の姿を目指していくことが大切であると思います。